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イマジカBS開局20周年記念オリジナルドラマ『いつも まぢかに』で、主人公の老夫婦の孫娘・彩香を演じた葵わかな。先輩俳優に囲まれた密な現場での撮影を通じ、自身の中に眠っていた新たな“女優欲”を触発されたと語る本作への思いとは。

等身大の役に出会い、大事な台詞も自分の言葉で伝えることができました。

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―― 妻が作った〔映画リスト〕に沿って、渋々何本もの映画を観始める仕事人間の夫。やがて映画の持つ力によって少しずつ頑だった心が変化していき…という、“名画”と“人生”とを絡めた夫婦の物語を温かな視線で描いたドラマ『いつも まぢかに』。物語の重要な鍵として登場するのが、世代を超えて愛され続ける数々の映画タイトルだ。

「台本を見たときにいっぱい映画の題名が並んでいて…その中で私が実際に観たことがあるのは『スタンド・バイ・ミー』くらいでした。劇中では私が演じる彩香と津嘉山(正種)さん演じるおじいちゃんが一緒に映画を観るシーンもあって、そこでは『道』を観たんですけど、ちょっと難しかったですね。親にも“撮影で『道』を観たんだけど、あれは難しい映画だね”と言ったら、“大人になるとわかることがいっぱいあるよ”って(笑)。あと“『ローマの休日』を観たことがない大人がいたなんて”という台詞があるんですけど、私はまだ観ていないから大人になる前に早く観なくっちゃ!」

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―― 津賀山さんが映画のDVDを観ているシーンでは、監督が「あの作品のあのシーンを観ているときの表情で」と毎回具体的に指示をしていたのも印象的だったそう。

「実際に画面に映像が映っているわけではないんですが、監督に言われてどういうシーンかわかるということはその映画を知っているということだし、ちゃんとそういう気持ちでお芝居をされていてすごいなぁって。映画を観たあとはお見舞いに行ったおじいちゃんがおばあちゃんと毎作品感想を話し合うんですけど、その内容もとても面白いんです。自分の“観たいリスト”にもちゃんとメモしてあるので、私もこれからゆっくり観ていこうと思います」

―― では、葵さんが演じた彩香はどんな女の子?

「高校2年生なのでちょうど私と同い年なんですけど、スゴく頭のいい子ですね。また、自分の将来の夢に向かって一生懸命勉強をしているんだけど、なかなかその夢がお父さんに理解されなくて悩んでいたりもして…いわば、どこにでもいるようなごく普通の女の子。だからこそすごく共感できる部分も多かったで す。彩香の中のシンボルとして思い出の場所の観覧車があるんですけど、そこでおじいちゃんに夢を語るシーンとか、勇気を持ってお父さんに将来の夢を打ち明けるけど気持ちが伝わらずに落ち込んでいるシーンとかは特に彩香の心情がわかったので、そこの台詞は自分の言葉で上手く伝えられたな、という実感がありました」

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―― 自身が開いた“極上オムライス”の店にかかりきりで息子を顧みなかった父、だからこそ自分の娘には父親として平和な家庭を与えたいと考えた息子、そんな現実主義の父親に“おじいちゃんのように夢を実現したい”と伝えたい思いの娘。ドラマはそんな3世代の思いが同時進行で描かれていく。そして、そんな3人のことを陰ながら勇気づけサポートしてくれるのが、働き者でやさしく強いおばあちゃんとお母さんなのだ。

「彩香の夢も女の子にしたらちょっと困難だけどやりがいのある大きな夢ですし…だからこのドラマ、実は女の人がすごく頑張っているお話でもあるんですよ(笑)」

―― 撮影を振り返り、役者として「とにかく勉強になりました」とも。

「先輩の役者さんばかりなので最初は緊張もありましたが、とにかくみなさんお芝居に対するこだわりがある方々で、その熱量にひきずられるように私もスゴく熱くなれたなっていう実感があります。リハーサルのあとに“やっぱりここはこうしましょうか?”と活発に打ち合わせされているのも頻繁でしたし、そのときにホントに細かいところにまで気を遣って考えて提案されているのを聞いて、“あ、どんな小さなことでも気になったら監督に聞いてもいいんだ”って思って。今までの自分はちょっと気になった部分があってもとりあえず自分なりの答えを見つけ、それから撮影に臨んでたんですけど…それが合っているかどうか確認したことはありませんでした。むしろ、確認したくても“私、子どもだし”って (笑)、どこか遠慮していたところがあったんだと思うんです。でもこの現場にいることで自然と“そんな遠慮はいらないんだ。聞きたいことは聞かなくちゃ” と思えるようになりました」

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―― さらに、台詞の解釈についても目からウロコが。

「台詞に“……”とあったらそこは黙ってるってことだと 思ってたんですけど、あるシーンで津嘉山さんが“ここはハイとかウンとかあったほうがいいじゃないですか?”とおっしゃって、“ハイ”とひと言入れることになったんです。そうしたらその“ハイ”があるだけで、黙っていたリハーサルのときよりもずっと強く津嘉山さんのおじいちゃん像が浮かび上がって来て、伝わってくるものがあり ました。そのシーンそのシーンで一番伝えたい台詞を伝えるのはもちろんだけど、そこへ行くまでの流れの中のひと言ひと言にもちゃんと注目して積み上げていくことでよりキャラクターの魅力が伝わって来たり、その人がどんな人なのかが感じられるんだ、返事ひとつでこんなに変わるのかと、改めて気づかされた思いでした。台本に忠実にお芝居するのは大前提だけれど、これからは“そこから先”を読み込んだり考えたりすることにもっと目を向けたいし、自分の中から生まれるモノに敏感になって、現場でディスカッションすることにも臆せずにいたいです」

―― まさにライブで得る刺激の数々で新たなスイッチが入ったのだろう。撮影期間はあっという間に感じられたそうだ。

「本当に集中し、充実した現場でした。おじいちゃんとキャッチボールするシーンでは津嘉山さんが彩香がシューッと上手に投げられるようにフォームを教えてくださったり。緊張感のある本番と、温かい気持ちで過ごせる合間の時間とがあって、みんなでまさに家族のように過ごせたと思います。生活の中に素敵な映画がプラスされることでいろんなことがいい方向に行くっていうこと、世代を超えてそんな体験ができるよって教えてくれるのがこのドラマの魅力なので、みなさんにはぜひそういうところも愉しんでいただきたいです。そして、“ドラマで観たあの映画を観たい”って思ってもらえたらさらにいいですよね」

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―― この夏は話題のドラマ『表参道高校合唱部!』にも出演、さらに10月には映画『罪の余白』が公開されるなど、順調に女優としてのキャリアを重ねている充実した日々。彩香のおじいちゃんが観たような名作の一本に出演するようになるのも夢ではないのでは?

「うわっ、そうなれたらいいんだけど…でも、この『いつ も まぢかに』でもお芝居について本当にたくさん勉強することができたので、これからもその経験をしっかり生かし、丁寧に作品創りに参加していけたらと思います。やっぱりドラマも映画も作品を観ていただくことが一番ですからね。自信を持って“観てください”と言えるのは、ちゃんと頑張って演じることができたからこそだし、“面白かった”と言っていただけるのは、観てくださった方にその思いが記憶に残る作品として届いたということなので…これからも一作一作、みなさんの心に届けられるモノを残していけるように頑張ります」


Writing:横澤由香

インフォメーション

TV

イマジカBS開局20周年記念オリジナルドラマ『いつも まぢかに』

10月1日(木)21:00~BSイマジカにてO.A


【再放送】10/4(日)10:45~/10/15(木)19:15~/10/21(水)06:15~
※無料放送

早瀬宗太郎(津嘉山正種)は、妻のこず枝(松金よね子) とともにある街で小さな食堂を営んでいる。長い間繰り返し続けられてきた変わらぬ日常。だが、それはこず枝の病によって突然終わりを告げる。自分の余命を 悟ったこず枝はある「作戦」を行う。こず枝に言われるまま、何本もの映画を見始める宗太郎。それぞれの映画は宗太郎の心に小さな変化を起こしていき、やがて周囲の人々をも巻き込んでいく。そして、全ての映画を見終えた時、宗太郎の胸に沸き起こったある想い……。宗太郎がその気持ちをこず枝に伝えた時、小さな奇跡が起こるのだった。

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