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2012年7月28日更新

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初めての経験ばかりだったという時代劇『薄桜記』。時代背景を知ることからはじめ、お豊に真摯に向き合い演じきった藤本泉。撮影時のエピソードから、学生生活まで藤本泉の今をお届け。

自分が知らないことは役に出てしまう。だから、役作りはまず調べること

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── 挑戦してみたかった時代劇。楽しみな反面、初めてのことだらけで不安も大きかったという。

「現代のドラマより時代劇を見ることが少なく、知らないことも多かったのでまずは深川にある江戸資料館に行ってきたんです。江戸の町並みが再現されているので、そこでどういう風に生活していたかもわかり、とても勉強になりました。今回演じたお豊は長屋暮らしだったのですが、長屋の様子も知ることができました。他にも江戸時代を描いた小説を読んだりしてまずは知識を得ることからはじめたんです」

── なかでも苦労したのは所作。着物を着て動くことはなかなかに難しかったとか。

「ゆかたを着てリハーサルをするのですが、まず自分で着付をすることができなかったのでそこから練習。着られるようになると立つ、歩く、座るといった日常の動作をひとつひとつ教わりました」

── 体に自然な動きを叩き込むために家でもゆかたで過ごしていたそう。

「着物って袖が長いですよね。食事をする際に、普段は気にならない“袖をさばく”仕草などを意識づけするためにもなるべくゆかたで生活をしていました。プロデューサーさんからのアドバイスでもあるんですけど、これはやってよかったと思っています。着付からはじまって、猛特訓でしたね」

── 初めての時代劇だから準備が念入りなのかと思ったら、どんな役に対してもまず調べることからはじめるという。

「新人の役ならそのままでもできそうですけど(笑)。全然違う自分を演じるので、その時代、その職業について知らないことがあると、役に出てしまう気がして。『梅ちゃん先生』では戦時中の女学生を演じたので、その時代の本をまずは読みましたし、『37歳で医者になった僕』ではナースの役だったので病院のことなどを調べました。自分の中にある不安を解消するためにも、下調べは役作りには欠かせない作業のひとつだと思っています」

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── 準備をして挑んでも、やはり本番となると勝手が違うもの。

「かつらをつけて、着物を着てセットに入るとまた違いましたね。あんなにギュッと締め付けるんですね、着物って。胃がきゅーっとなって食欲がなくなりました(笑)。着崩れしないように休憩時間もじっとしていることが多かったので、私服に着がえたときに解き放たれた感じでさわやかな気持ちになりました。家ではゆっくりとお風呂に入ってその日の疲れを癒していましたね」

── 所作だけでなく、セリフまわしもいつもと異なり、新たな挑戦。低い声でゆっくりと話すこと、それでも明るさを出すことが藤本の課題だった。

「お豊は貧しいながらも明るい女の子なので、テンションは高めなんです。でも、時代劇では低めの声でゆっくりと話すことが大事だと教わって……。私は声が高めなのでそれを直すのが大変でしたが、またひとつ勉強になり成長できたのかなと思っています」

── 現代の言葉とは違うこともあり、撮影中に戸惑うことも。

「食事のシーンでお味噌汁と漬物、ご飯が出たのですが、そのなかで『おつけ』というセリフがあったんですね。『おつけ』はお味噌汁の意味だと教えていただいていたのですが、思わずお漬物を手にしてしまいそうで、本番前に何度も確認しました」

── 難しいと感じる反面、楽しくできたという『薄桜記』。共演者にも助けられたという。

「丹下典膳を演じる山本耕史さんとのシーンが多かったのですが、色々とアドバイスをいただきました。こうしたらいいよとか、こういう方法もあるよと困っているときには必ず声をかけてくださったので、安心して演じることができました」

── 片腕を失った典膳の癒しとなるお豊。驚く展開もあるとか。

「悲しいストーリーがつづくなかで、4話からは長屋が舞台となり一転します。貧しいけれど、父を助けながら明るく元気に生きているお豊が、,観ているみなさんの癒しにもなればいいなと思っています。ストーリーが進む中で、違った一面も出てきますので楽しみにしていてください!」

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── 『薄桜記』の撮影を終えると、映画の撮影に突入。新たな挑戦が続くが、普段は大学生。取材した日はちょうどテスト期間中とあって、勉強する姿も。

「撮影が入ると学校に行く時間も減ってしまいますが、友達に助けてもらいながらなんとか頑張っています。テストだけは誰の助けも得られないので、集中して勉強しているところです。普段は友達と買い物に行くこともあるし、家で本を読んだり映画を観たり。特に最近はよく映画を観るようになりました。どんな役がきても演じられるように、勉強の意味もあります」

── 仕事、勉強の両立のなかで、藤本の癒しになっているのが愛犬のテト。

「できればずっとテトと遊んでいたいほど。本当に可愛いんですよ!」

── 最後に、目指す女優像を聞いてみると……。

「どんな役でもハマる、幅の広い女優になりたいです。やってみたい役はたくさんあるけれど、今はコメディタッチのものができたらなと思っています。人を笑わせるのって難しいから、自然に演じることができたら女優として本物に近づけるのかなって思っています」

Writing:岩淵美樹

INFORMATION

TV

BS時代劇『薄桜記』

NHK BSプレミアム 毎週金曜20時~

卓越した一刀流の剣豪である旗本の丹下典膳(山本耕史)は、妻の名誉を守るために片腕を失い、さらには家も断絶。浪人になった典膳を助けたのは赤穂藩の家臣・堀部安兵衛。後に吉良上野介の用心棒となり、赤穂浪士たちと向かい合う立場になってしまう……。藤本泉は浪人となった典膳のお世話をすることになったお豊を演じる。


▼公式サイト
http://www.nhk.or.jp/jidaigeki/hakuouki/

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(C)NHK

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