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2014年4月28日更新

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「ももいろクローバー」を脱退後、女優として着々とキャリアを積み重ねて来た早見あかりが、映画『百瀬、こっちを向いて。』で長編映画初主演をつとめる。報われない恋と知りながら、でも一途に思うことをやめられない。そんな切なさを秘めた難しい役どころに早見はどう挑んだのか。

経験を重ねていく中で、自分の名前より
役としてのイメージを残せる役者になりたい

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── 今回、早見が演じる百瀬陽は、憧れの先輩・宮崎瞬と少しでも一緒にいたいがため、瞬の後輩であるノボルとの疑似恋愛を引き受ける。それが瞬と本命の彼女の仲を取り持つためだと知りながら。

「私だったら、絶対に無理です! きっとほとんどの人が無理ですよね?? 自分が二番手だと明らかに分かっていて、百瀬にとっては最大のライバルである一番手と好きな人の恋愛がうまくいくために犠牲になるなんて……。どうしてそんなことができるのかな?と。それほどまでに瞬のことが好きなんだと思うけど、私には絶対できないですね。現実的なことをいえば、そもそも瞬みたいな彼女がいる人を好きになることはないかな。自分に気持ちが向くことはほぼほぼないのに、ちょっとの可能性を信じて尽くす百瀬はすごい。傷つくのが分かっていて、それでも先輩のために尽くせるのは強いとさえ思います」

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── 台本を読んだ当初は自分に似ていると感じていたという早見。しかし、撮影が進むにつれて百瀬への印象はどんどん変化していったそう。

「男のコっぽくてサバサバしてるところが私とリンクしてる、というのが一番最初に受けた印象でした。ただリハを何度も重ねていくうちに、百瀬の瞬への思いだったり、瞬への想いを隠すためのノボルに対するキツイ態度だったり、家庭環境だったり……台本を何度も読み込んでいくうちに最初に感じた“男のコっぽくてサバサバしてる”という言葉だけじゃ片付けられないなと思うようになりました。瞬に対して本当に大好きだって気持ちがあるからこそ、百瀬は自分を犠牲にできてるわけですが、そこは自分とは違うなと。最初の印象と、演じ終わってみての百瀬陽はまったく違った人間だったと思います。ガチガチに固めてしまうと監督からの指示に対応できないので、現場に入るときは自分で役を決めつけすぎないように心がけていて、今回も“男のコっぽくてサバサバしてるな?。自分と似てるかも?”くらいで現場に入って、リハで監督の助言を受けて百瀬を作り上げていく作業の繰り返しでした。例えば、ノボルに対しての暴力的な行動(笑)は私は持ち合わせてない部分だったので難しくて。それに加えて、その暴力的なシーンは台本にセリフがあるだけだったのでほぼアドリブの演技でした。すごく戸惑いもあったし、百瀬って演じやすいかもと思ったのは勘違いだったなと。アドリブ部分は、監督から中々OKがでなくて、『もっとやって、もっとやって、振り切って!』とずっと言われながら演じたシーンです。『もうわかんない、ここまでやってるのに!』という状態で、自分では分からないけど、とりあえず振り切ったものがOKになってました(笑)」

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── すでに試写会のスクリーンで1回、家でも4、5回は完成した作品を観たとのこと。初めての長編映画&初めての主演を終えてみての気持ちは?

「一番最初に出来上がった作品を観たときは『嬉しい!』という気持ちでいっぱいでした。主役という肩書きに対してはプレッシャーを感じることはなかったですね。それよりも、みんなでいい作品をつくることが目標だったので意識せず取り組みました。年齢も一番下ですし、経験も浅いので、みんなに助けてもらいながら乗り越えた作品です。客観的にはまだ作品を観れなくて、自分の演技で気になる点がどんどん見つかっている状況。撮影が終わったときは、百瀬を演じきった、やりきったと思ったんですけど、数カ月経って出来上がった作品を観てみると『もうちょっとできたんじゃないかな?』と思うこともありました。演技って終わりがないですよね。だからこそ面白いんですけど」

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── さらに本作は高校卒業後に取り組んだ初めての作品でもある。

「高校を卒業して、学生というしばりがなくなったからこそできた作品です。こんなにも長い時間、同じ人たちと一緒にいること自体も初めての経験でした。きっと、現場自体がものすごくはりつめた空気だったら、映画をやりきったと思う気持ちはあっても現場に対して楽しかったという思い出の気持ちは残らないと思う。でも、この作品は人に恵まれて、共演者もスタッフさんたちもすごくいい人ばかり。映画の内容はわりと重いものだったけど、現場自体はすごく和気あいあいとしていました。この現場が自分の新たなスタートをきるための大きな作品になってよかったなと思います。現場では、みなさん年上で可愛がってくれました。田辺役のひろみさんは芸人さんなので、全員で面白いことを無茶ぶりしたり(笑)。空き時間に「テレビ見たくなってきたな?」と言って、ひろみさんに向かってピッってリモコンを操作するフリをするんです。例えば「5チャン」「8チャン」ってチャンネルをリクエストすると、サスペンスだったり時代劇だったり、親子の愛憎劇だったり……チャンネルの雰囲気に合わせて演じてくれました。自分たちでしか盛り上がらないネタで遊んでましたね。あとは『どの役に一番共感できるか?』っていう話も共演者同士でよくしてました。全員一致で瞬が一番ひどいって。瞬が悪いからこんなことになってるよねと、演じているだけであって何も悪くない工藤(阿須加)くんに文句を言ったり(笑)。カメラが回ってないところでは映像の中とは全然違う楽しい雰囲気でした」

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── またひとつ大きな経験を重ね、女優として進化を鮮烈に印象づけた早見あかり。最後に、早見が目指す女優像について聞いてみた。

「色んな役をできる女優になりたいです。早見あかりがこの役をやっているではなく、この役やってる人って早見あかりだったんだと捉えられるような役者になりたい。それが本当にイヤな女役だとしたら早見あかりが嫌いって思われるくらいに。反対にすごくいい人の役をやったときに、この間のイヤな女役の人じゃん!って驚いてもらえるのが理想ですね。もちろん名前を知っていただきたいとも思うんですけど、経験を重ねたときに名前よりも役としてのイメージをちゃんと残したいし、残せるようになりたいなって思います」

Writing:長嶺葉月

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INFORMATION

MOVIE

『百瀬、こっちを向いて。』

5月10日(土)新宿ピカデリーほか全国ロードショー

中田永一のベストセラー小説を映像化した青春映画。新人文学賞を受賞した記念に母校で講演をするために帰郷した30歳の小説家・ノボル(向井理)の視点で15年前の回想と現在を交えながらストーリが展開。当時、冴えない高校生のノボル(竹内太郎)は、幼なじみの先輩・宮崎瞬(工藤阿須加)からの依頼で百瀬陽(早見あかり)と期間限定でつき合うふりをするようになるが……。


▼公式サイト
http://momose-movie.com/

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(C)2014映画「百瀬、こっちを向いて。」製作委員会

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