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イプセンやチェーホフらと共に、近代演劇の父と言われるスウェーデンの作家、ヨハン・アウグスト・ストリンドベリの作品『夢の劇-ドリーム・プレイ-』が上演される。同作で早見は本格的な舞台に初挑戦。初めての経験を前に恐怖心は消えないというが、4月12日より幕が上がる。今の心境を率直に語ってくれた。

千秋楽を迎えたときにどんな景色が見えるのか楽しみです

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―― 本格的な舞台出演はこれが初、さらに主演となればそのプレッシャーははかり知れないものがある。

「正直なところ、今まで舞台をやりたいと思ったことがなかったんです。もちろん、舞台を観に行くことはありますし、観に行けば観客として面白いなと思うし、舞台の裏側はどうなっているんだろうと興味はわいてくるのですが、自分がその舞台に立ちたいかといったらそうではなくて……。それがなぜ、難しい作品でしかも主演で初舞台を踏むのかとみなさんに聞かれるのですが、明確な答えはないんです。マネージャーさんから話を聞いたときに『やりたいです!!』って感じでもなかったんですよ(笑)。『白井(晃)さん演出の舞台だし、やったほうがいい』って周りからも言われ、これだけの素晴らしいスタッフさんとキャストの皆さんの中でお芝居ができるのはなかなかないことなので、ありがたいお話しだなと思ったのはひとつの理由かもしれません。ただ、主演ですからキャストの中心となる私が、芝居を壊してしまったらという不安と恐怖心は相当なもので……」

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―― この取材は稽古に入る直前に行われたが、その恐怖心はいまだ消えることがないと話す。

「何が怖いかって、舞台に関わる全てが怖いんです。これからはじまる稽古もそうだし、人前に立つのも怖い。大勢の人を前に歌って踊った経験はあるけれど、女優としては初めてのことなので不安だし怖さがあるんですよ。もちろん今までだって初めての挑戦は何回もあってその都度、怖かったと思うんです。初めてのドラマ、映画、CM……。だけど、芸能界に入って10年目で、21歳になる今、なかなか初めてのことってないので、余計に緊張して不安なのかもしれません」

―― 初めての舞台ということもあり、全員での稽古を前に白井さんとマンツーマンでのレッスンが行われた。

「ストレッチや発声・滑舌練習など基礎の基礎を一緒にやりました。中学生くらいまでは演技レッスンもしていたし、ボイストレーニングもしていたのですが、最近はやっていなかったことなので新鮮で楽しかったです。ただ、稽古は1カ月続くので、楽しんでばかりはいられないと思いますが……。白井さんとは私が演じるアグネスについてもお話をしました。『アグネスは純粋無垢で好奇心旺盛な女の子だから、普通の人だったら気に留めないことも、なんで、どうして?と言えてしまう。そこが早見さんに似ているなと思ったんだ』と。直接、私を指名してくださった理由は聞けていないのですが、その『なんで、どうして?』とつい気になってしまうところが似ているからなのかなと思ったりしました。大人だったら社会の常識として納得することもすんなり納得できなくて『どうしてそうなるの?』と疑問を抱いてしまうところがあるし、色々と気になっちゃって。自分が納得しないとダメなタイプなんです」

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―― 不安と緊張でいっぱいではあるが、一方で「なんとかなる」という思いもあるとか。

「正直、あまり考えたくないという気持ちが大きいですね(笑)。稽古に向けての準備も特にしてなくて、周りから話を聞いてしまうと余計にビビってしまいそうだし、まっさらな状態で臨んだほうがいいかなと思っています。稽古着だけですかね、用意しなきゃと思っているのは。どこかで“なんとかなる”とも思ってはいるんです。最初についてくれたマネージャーさんが『なんでも現場で学べ』と常日頃から言っていて、準備も大事だけれど実践できなかったら意味がないし、何かハプニングが起きたときに対応できる力もないといけないと教えられてきたので、人前に立ってしまえば大丈夫かなと思っています。そのためには1カ月しっかりと稽古をしないといけないんですけどね。稽古も含め約2か月半、飽き性な私がどう感じるのかも未知の領域。映像でお芝居をするのは好きだけれど、舞台で観客を前にお芝居をするのはどうなんだろうって。千秋楽を迎えたときに、やっぱり私の性に合わないと思うのか、舞台の虜になっているのか……。どんな景色が見えるのか、やってみないとわからないので腹をくくってやるしかないと思っています」

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―― 昨年、20歳を迎えたときに「何も変わらない」と話していたが、1年経った今も「お酒が飲めるようになったくらいかな」と気負いがない。

「私のなかで大きな変化は19歳で親元を離れ一人暮らしをはじめたときで、そこからは何も変わらないですね。法律上、大人として認められたという変化はあっても仕事をするうえでは高校を卒業したときのほうが大きかったと思います。女優という仕事に定年はないので、この先もずっと続けられるように引き出しはたくさん持っていたいから様々な経験をしていきたいです。海外で活躍したいとか大きな目標はないけれど、細く長く続けられたならっていうささやかな希望(笑)。同世代にはステキな役者さんがたくさんいますから、みんなと同じフィールドで戦うのではなく、すき間をスルスルっていけたらいいかな。もちろんやってみたい役はあるので、それは声に出していきたいですね。以前、猟奇的な役をやりたいと取材でもよく話していたら叶ったので。今ですか? 今は普通の女の子を演じたいです。普通の幸せをつかむ女の子って意外とやってないんですよ」

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―― 最後に改めて舞台に挑む心境を聞いた。

「白井さん、長塚(圭史)さんをはじめ素晴らしいスタッフさん、キャストさんがそろっているので、皆さんのレベルにどれだけ近づくことができるか、到達できるのか正直、まだまだ不安です。皆さんに甘えるのではなく、支えてもらいながら頑張っていきたいと思います。ストーリーは設定だけ聞くと難解に感じるかもしれませんが、アグネスという純粋な女の子を通して見る世界はわかりやすくなっていると思います。人間って醜く愚かだけれど、そこが切なく愛しいと感じてもらえたらいいですね。今まで避けてきた私がいうのもおかしいけれど、舞台は難しいものと食わず嫌いにならないで、軽い気持ちで観に来てもらえたら嬉しいです。私にも理解できるので、大丈夫! そして、早見あかりの初舞台を温かい目で見守ってください」



Writing:岩淵美樹/Styling:大石裕介(DerGLANZ)/Hair&Make-up:青山理恵(SOUP)

<衣裳協力>
・コート:n o o y ¥42,000(税別)
・シャツ:n o o y ¥24,000(税別)
・パンツ:n o o y ¥22,000(税別)
上記3点全て、n o o y TEL.03-6231-0933
・パンプス:スタイリスト私物

インフォメーション

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STAGE

『夢の劇-ドリーム・プレイ-』

チケット好評発売中!


神奈川公演/4月12日(火)~30日(土)
松本公演/5月4日(水・祝)、5日(木・祝)
兵庫公演/5月14日(土)、15日(日)

『令嬢ジュリー』『死の舞踏』などで知られる近代演劇の先駆者、ヨハン・アウグスト・ストリンドベリ原作。上演を目的とした戯曲ではなく、世界でも上演機会が少ない名作を演出家・俳優の白井晃氏が演出を手掛ける。脚本は俳優としての評価も高い長塚圭史氏。
神インドラの娘・アグネス(早見あかり)が地上に降り立ち、苦難に満ちた人間たちと出会い、人間の痛みを経験しながら成長していく物語。精神世界の迷宮のような混沌とした夢の世界が描かれる。

▼公式サイト
http://www.yumenogeki.jp/

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