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M&Oplaysプロデュース「家族の基礎~大道寺家の人々~」で、初舞台に挑む林遣都。役者としての新たな気づきと発見に満ちた稽古場での時間を経て、“大成功”の本番を目指す──!

稽古場に居ると、“お芝居ってここまで深いものなんだよな”って、改めて思えるんです

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―― いよいよやってきた初舞台。これまでの役者人生の中、“舞台への願望”は芽生えていたのだろうか。

「やっぱり同世代だったりちょっと上の役者さんだったり…舞台を経験している方たちが身近にも多かったので、どこかで自分も舞台をやりたいな、やっておかなきゃなとは思っていました。作・演出の倉持(裕)さんの創り出す『家族の基礎』の世界は、出演者ひとりひとりが生き生きとしていて…今回は特に明るいコメディー要素の強い作品ですし、まず始めに自分自身が“この舞台ができたら楽しいだろうな”と感じられたお話でした。この作品なら舞台の上でのびのびできるんじゃないかな…というのが、最初の印象です」

―― 父親を中心に、ちょっと風変わりな一家=大道寺家の波瀾万丈な日々が描かれる『家族の基礎』。倉持が持つシニカルであたたかな視点と、可愛らしさと怖さが同居する独特のリアリティーが醸し出す個性的なコメディーの手触り。ついつい覗き見たくなる世界観がここにある。

「なんか…出てくる人たちがずるい大人ばっかりなのがすごい面白くて(笑)。初めは人間の汚い部分が見えるんだけど、それがいつの間にかどこか愛おしくてキュートに見えていくのがスゴいですし…ユーモアだらけで面白い! 今回は特に家族のお話なので、自分自身に直接響いてくることも多いんです」

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―― 林が演じるのは長男の益人。一家をめぐる出来事を通じて人間的な成長も遂げていく、発展途上のキャラクターだ。

「益人はかなり早い段階で成熟されていくというか、すごく自立心が強くて野心にあふれている青年。芸術家を志してそれがすぐに結果に繋がってしまうちょっと天才肌のところがあって…我の強い人間です。子どもの頃からとにかくいろんなことを知りたがっていて、いろんな事に影響されながら早く完成された大人になりたいと考えている。家族の中では忙しい父親にはあまり構ってもらえず母親が大事に大事に過保護に育てて…いわゆる英才教育です。それが息苦しくて母親の前では良い子なんですけど、裏ではいろんなことを勝手にやっている。思春期にはありがちといえばありがちな、そんな面も持っています。ただ、女性関係だけは全然ダメダメで(笑)。思想だったりそういうものばかりが突っ走ってしまっているっていうところが見せられたらと」

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―― 益人は自身にとってとても魅力的な役。台本にも強烈に惹かれたという。

「僕、この台本を読んだときにホントに面白くて、この作品をやれることに喜びと意欲しか感じられなかったんです! 稽古に入る前から何回も本を読んで、そのたびに“面白いなぁ”と思って。自分の役についてもすごく考えて、まずは最初の本読みでそれを全部ぶつけました。まぁ、お芝居の稽古に関してはホントにわからないことだらけなんですけど、倉持さんも共演者のみなさんも“初めはできないのが当たり前だし知らないのが当たり前だから、難しいこと考えず、まずはなにも気にせずお芝居でぶつかってきて”というスタンスでいてくださって。僕はとにかくもういっぱいいっぱい。稽古場では常にもっともっと、時間の許す限り最後まで詰めなきゃなって思っていたり…でも、ほんとにこんなに時間をかけてひとつひとつのシーンを創っていくことって、映像の現場ではなかなかできないことなのですごく新鮮。それにその過程がやっぱり確実に自分の自信にもなっていくんです。お芝居をしていてひとつひとつの動きだったり台詞がちゃんとフィットした瞬間を味わえて、どこもふわふわした感じがないというか…そういう実感がすごい気持ちよくて。なにより、父親役の松重(豊)さん、母親役の(鈴木)京香さんに六角(精児)さんに…みなさんが芝居をゼロから創っていくさまを見れることはホントにありがたくてとてもすごいことなんです。自分にとってはプラスでしかないです。ほかの人の場、僕が出ていないシーンでもみんながアイデアを出し合ってお芝居が…作品が変化していくさまとかを見ていると、稽古時間もあっという間ですし。ずっと集中していられるので、いつも“あ、もう終わった”っていう感じ。ホントに時間がいくらあっても足りないです」

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―― 映像の芝居との違いも如実に感じている。

「稽古初日、まず倉持さんに“余計な動きが多いし、役についてすごく考えているのは解るけど、表情だったりではやっぱり伝わらないから…舞台は中途半端なことしても伝わらないというところをもっと考えたほうがいい”とアドバイスをもらいました。そう思ってみなさんを見てみると、やっぱりひとつひとつの動きの意味とかすごく解りやすくて。どの角度からどの距離から観ていても、今どういうお芝居をしているのか、それはどういうテーマの場なのかっていうことがしっかりと伝わってくるので、それを今、スゴイ盗んでます。また、役者同士が長い期間濃密な時間をすごせるっていうのも、なかなか経験したことのない感覚。稽古半ばくらいですでにしっかりと絆が芽生えますし、作品に対して互いに追究しあえる環境にいられるのは、やっぱりたまらなく幸せに感じられます」

―― では、初日に向けての意気込みは?

「稽古場に居ると、舞台経験豊富な方たちが揃っている中、自分がやってきたことってなんでもないことだったんだなって思いましたし、お芝居ってここまで深いものなんだよなって、改めて思えるんです。ここに居る人たちにとって…舞台は“お芝居をする場所”なんだってことが強烈に感じられる。やっぱり舞台をやっている方たちってお芝居することを愛していて、そこに対する覚悟って、自分はまだまだ全然だったなって思えたりとか…しています。うーん…それが映像の表現では好まれない場合ももちろんあるんですけど、でも…“自分は知らなくてもいい”と思っていたようなことにもちゃんと向き合えたというか、大切な発見もたくさんありました。今はとにかくもうそんな緊張とか初舞台だからとかの言い訳なんてしてられないです。初日終えたあと自分で“あ、大成功した”って(笑)、思いたい。倉持さんも稽古でやったことを信じられればそれが絶対だからっておっしゃってくれているので、ホントに稽古で100パーセントやって、気持ちよく本番を終えたいというのが自分の目標です。そのためにもなるべく冷静でいたいです。このチームに溶け込んで、自分が納得できるというか…大きなミスなく、役割をまっとうし、体調にも気をつけて全公演やり遂げたいです」

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―― すでに、舞台の魅力にハマっている?

「まだわからないです。それはホントに…どうなるかはわからない。なにかが起きてものすごいトラウマになるかもしれないですし。ただこの物語はホントにすっごい魅力のある脚本だなって感じているので、僕自身お芝居に対してとても強くて深い思いがあって演じています。そうやって愉しんでお芝居をしている姿を生で観ていただくこともなかなかないと思いますので、僕自身もいい機会だなって思ってますし、観にきて下さるみなさんもいい機会にしていただけたらなって。誰が観ても解りやすくて愉しめる舞台であることは間違いありません。観て損はないです。劇場でたっぷり愉しんでください」





Writing:横澤由香

インフォメーション

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STAGE

M&Oplaysプロデュース『家族の基礎~大道寺家の人々~』

【東京公演】
日程:2016/9/6(火)~9/28(水)
劇場:Bunkamura シアターコクーン

【愛知公演】
日程:2016/10/1(土)~10/2(日)
劇場:刈谷市総合文化センター 大ホール

【大阪公演】
日程:2016/10/8(土)~10(月・祝)
劇場:梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ

【静岡公演】
日程:2016/10/16(日)
劇場:浜北文化センター 大ホール

大道寺尚親(松重豊)は、東京郊外のだだっ広い邸宅で両親に放任され、孤独に育った。
長じて弁護士となった彼は、売り出し中の女優・須真(鈴木京香)と結婚し一男・一女を得る。
まだまだ女優として活躍したかった須真は、家庭に入ることに不満を持っていたが、尚親はやっと手に入れた「家庭」に満足していた。
長男の益人(林遣都)は早熟な天才型の少年に育ち、母親の期待を一身に受け、芸術家になることを目指す。長女の紅子(夏帆)はそんな母と兄に反発し、兄の「作品」を勝手にいじって世に送り出す。しかし皮肉にもそのアレンジが世間に受け、大道寺家に莫大な利益をもたらした。
彼らの周りには個性的な人達が集まってくる。誰もが大道寺家の子供だと信じて疑わない、染田明司(堀井新太)、紅子の友人で謎のシンガー由弦(黒川芽以)、元汚職警官で大道寺家の使用人・千々松(坪倉由幸)など、など。
彼らの引き起こす様々な事件に翻弄され、紆余曲折を経て、大道寺家は「劇場」経営に乗り出す。益人は劇場の専属劇団で脚本と演出を担当、須真も女優として活躍する。
ところがある日、尚親の昔の顔なじみ「五郎丸一座」の座長(六角精児)が「大道寺シアター」を訪れる。彼は、反政府組織のリーダー瀬野尾(眞島秀和)やその仲間とともに大道寺家に身を寄せるが、彼らは警察にマークされていた。ある日、踏み込んできた国家警察との間にいざこざが起き、それをきっかけに大道寺家の運命は大きく暗転、一家離散に追い込まれる。
一家の長・尚親は家族の絆を取り戻すべく、立ち上がるが、果たしてその結末は———。

▼公式サイト
http://mo-plays.com/kazokunokiso/

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