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2013年10月5日更新

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ラブストーリーの名手、三木孝浩監督の最新作『陽だまりの彼女』がいよいよ公開される。 三木監督が作り出す、叙情的な映像美が印象的なこの作品で、主演の松本潤とヒロインの上野樹里の中学時代を演じたのが、若手注目株の北村匠海と葵わかなだ。3人に、心に残るラブストーリーの見どころや撮影秘話を聞いた。

「僕の作品の中で、最も純度の高いラブストーリーとなりました」(三木)
「秘密を持っている真緒、秘密に気づかない浩介と、いろんな視点で楽しめる作品です」(北村)
「純粋で駆け引きのない恋愛が魅力です」(葵)

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── 主人公、浩介と真緒の中学時代を演じる北村匠海と葵わかなは、オーディションで選ばれた。

三木孝浩「北村くんには、僕の他の作品のオーディションに参加してもらっていたので、知っていたんです。この作品の前にもショートフィルムで一緒にお仕事をさせてもらって、北村くんは声がいいなと思っていたんですよね。トーンやしゃべり方に憂いがある感じで。すごく好きで、今回そこが引っかかりました。わかなちゃんは、今回初めてとなります。真緒は、難しい役です。中学時代にも彼女の持つ秘密が隠されているので、わかなちゃんのお芝居で物語が決まってしまうと言ってもいいくらい難しく大切な役どころ。わかなちゃんは最後の最後で会って、本を読んでもらったんですけど、僕とプロデューサーが求めていた真緒像が合致して、樹里ちゃんとビジュアルも含めて、空気感が近いと感じました」

北村匠海「何度か三木監督にオーディションでお会いしたことがありますが、この作品のオーディションは、いつも以上に絶対勝ち取りたいと意気込んでいました。でも、実際に決まったときは、宝くじが当たった、そんな感覚でした(笑)」

葵わかな「まさか自分に決まるとは思いませんでした。嬉しかったのですが、最初は私がこんなに大きな役をやっていいのかなって不安になりましたね」

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── 松本潤と上野樹里の中学時代を演じる大役に最初はプレッシャーを感じながらも、三木監督と役を作り上げていった二人。監督は、若い二人をどう演出していったのだろうか。

三木「今回、二人にはオーディションに来てもらったので、台本などを渡して、オーディションに参加してくれたほかの役者さんたちと演じてもらっていました。なので、撮影の前には役に対してのイメージはつきやすかったと思います。本人の思うイメージでやってもらうことが基本ですが、僕の思う浩介と真緒のイメージもあるので、もう少しこうしてほしいとリハーサルの中でくり返しやって、イメージをすり合わせました。抽象的なイメージよりは、わりと具体的な仕草や言葉使いなどの細かい部分でニュアンスを掴んでもらうことを意識しました。若い二人なので、飲み込みが早いだろうなと思って」

── 大人パートを演じる松本×上野の二人を含めて、計4人でリハーサルを行った。

三木「松本くんと樹里ちゃんに中学時代の浩介と真緒を演じてもらって、北村くんとわかなちゃんにそれを見てもらい、反対のパターンも。お互いのお芝居を見ることで、浩介と真緒というキャラクターを作ってもらえて良かったです」

北村「僕からしてみたら、松本潤さんと上野樹里さんは雲の上の存在の人です。ずっと緊張してました(苦笑)」

「私も緊張しました。余計なことを考えてはいけないと思いながら演っていました。でも、初めてお会いしてから何度かリハーサルをするうちにお二人が声をかけてくださったりして、優しくて。どんどん緊張が解けて、楽しくなりました」

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── 実際に影響を受けて、自分の演技に取り入れたところは?

北村「松本さんの浩介と、僕の中の浩介を徐々にすり合わせていく作業をしました。最終的には、松本さんを演じるような気持ちを心がけました。すごく楽しい作業でした」

「私は上野さんに似せようと思って、上野さんがどういう方なのか知りたくて、リハのときからずっと上野さんを見て、行動をメモしていました。今日は何をしていた、今日はどうだったって分析し、その中で多かった動作を癖なのかなと思って、自分の真緒にも取り入れることをしました。また、監督からも言われた声のトーンや首のかしげ方なども意識しました」

── 北村、葵ともに、自分なりの方法を模索し、役に近づいていった。その二人を演出して感じた、役者としての魅力は?

三木「松本くんと樹里ちゃんは芝居に対してストイックなのですが、北村くんとわかなちゃんも非常に真面目なんです。ひたむきで頑固で。そういうところが、浩介と真緒のキャラクターにフィットしていて、二人のその真面目さのお陰で、浩介と真緒の魅力が増していきました」

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── 浩介と真緒を演じた二人は、どんなところを大切にしたのだろうか。

北村「浩介はクラスで目立たず内気な少年。でも、真緒が現れたことでちょっとずつ変わっていくので、その変わり目を大切にしました。教室で真緒がいじめられているシーンなのですが、そこからいきなり変わるわけではなく徐々に変化していく。そのさじ加減が重要だと思いました」

「真緒は、中学生という年齢よりも精神年齢が低い設定なので、小学生をイメージしました。つねに明るくて純粋な女の子なので、そこも意識しました。どんな嫌みを言われても、「ありがとう」と言ってしまうんです」

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── 守ってあげたくなるほど、純度の高い二人。彼らのキスシーンはとても初々しく、誰もが自分の初恋を思い出すだろう。

北村「緊張して汗をかいてしまいました(笑)」

三木「(笑)されるより、するほうが大変だもんね」

「私はキスの意味を理解していない役で受け身だったので、気分的には楽だったんですけど、撮る位置が遠かったんです。いつもはスタッフの皆さんがカメラ近くにいっぱいいるのに、そのときに限って、みんな三木監督の近くにいて、私たちを見守っている感じで恥ずかしかったです(笑)」

三木「逆を言えば、そういうたどたどしい感じがほしかったので、良かったですね」

── 作品からも伝わるが、三木監督を中心に、3人の雰囲気はまるで居心地の良い“陽だまり”のよう。現場も最高の空気感だったに違いない。その現場で印象に残った出来事やシーンは?

北村「三木監督の笑顔が大好きなんです。いいシーンが撮れたとき、監督は笑顔になるので、毎日笑顔が見るのが楽しみでした」

三木「監督としてどうかなって思うけど、僕はすぐ顔に出てしまうんです。いいシーンが撮れると、笑ってしまうんですよね。隠さないといけないと思いつつ、OKやNGがすぐわかってしまう(笑)。僕が二人のシーンで好きなのは、教室で真緒が居眠りしていてふっと起きて、それを浩介が見ているシーンです。このときも、いいショットが撮れたと笑顔になった記憶があります」

「あのシーンは、こだわって長く撮っていらっしゃいましたよね。私がこの映画の現場で印象深かったのは、日に日に、監督をはじめ、スタッフさんの私を見る目がお父さんのようになっていったことです(笑)。役的に幼いというのもあって、みなさん、すごく可愛がってくださって」

三木「実際の北村くんとわかなちゃんも、僕たちから見て、すごくかわいいというか、守りたい存在だったんですよね」

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── 全編、恋する気持ちが詰まった本作。10代の二人が思う、この作品の魅力とは?

北村「ちょっと不思議なラブストーリーなんです。僕自身、映画を観たとき、何度観ても飽きないなって思いました。ただのラブストーリーではなくて、秘密を持っている真緒、秘密に気づかない浩介など、いろんな視点で観て面白い作品だと思います。そういった意味で、感慨深い作品だと思います」

「中学時代の二人が、大人になって恋に落ちるって理想だと思いました。純粋で駆け引きのないところは、大人はもちろん、小学生や中学生など若い世代の人が観ても憧れる部分だと思います」

── 恋愛映画の名手と言われている三木監督にとって、ラブストーリーを撮る醍醐味とはーー

三木「僕なんかが名手だなんて、まだまだですが(笑)、僕自身、恋愛映画が好きなんです。自分でも何本か撮っているんですけど、それぞれタイプが違います。今回は特にそうで、わかなちゃんが言ってくれましたけど、駆け引きのない純粋なーー根源的な愛情というか、この人と一緒にいたいという思いを描いています。ラブストーリーのタイプで言うと、非常に純度の高いもので、自分が生まれたときから持っているものーー赤ちゃんがお母さんに対して思う愛情の物語だと思うので、そういう意味で一番幅広く楽しんでいただけるラブストーリーだと思います」

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── 恋の奇跡が描かれる感動的なラスト、そして、山下達郎が歌う主題歌「光と君へのレクイエム」が映画の感動を盛り上げる。その主題歌のPVを、三木監督が演出。北村、葵の二人が出演している。

三木「達郎さんの曲が本当に素晴らしくて。物語に寄り添った歌詞を書いていただいて、PVを撮る上でも物語の延長線上にあるものを作りたいと思いました。映画の中では描かれていない、ある夏の1日を二人に演じてもらいました。もちろんPVだけを観ても楽しめますが、映画を観た人ならさらに楽しめる作品になっていると思います。達郎さんが、真緒が劇中に言う「今日が夏だったら良かったのに」という台詞を気に入ってくださって。英語でその台詞が出てくるんですけど、その夏だったら良かったのに、という部分での夏を二人に演じてもらいました」

北村「映像がすごくきれいな作品です。映画のように作られていて、僕自身すごく好きです。映画を観た方は絶対楽しめますし、PVを先に観て、映画を観た方もいろいろ考えられる素敵な作品だと思います」

「映画は秋から冬だったので、冬の光の中での撮影でしたが、PVは夏の1日ということで衣装も半袖でしたし、海に行ったり、夏を感じられる中で映像的にも懐かしい感じがすると思います。私にとっても、映画の撮影の後だったので、ノスタルジーを感じる作品となりました。大人の浩介と真緒は湘南をデートしていますが、その幼少期バージョンというか、映画の番外編として楽しんでもらいたいです。監督が胸キュンポイントをいっぱい散りばめてくださったので、みなさん絶対こういうデートをしたいと思っていただけると思います」

Writing:杉嶋未来


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INFORMATION

MOVIE

『陽だまりの彼女』

10月12日(土)全国ロードショー

配給:東宝=アスミック・エース

越谷オサムのベストセラー小説を、松本潤、上野樹里共演で実写化したラブストーリー。 取引先を訪ねた新人営業マンの浩介(松本潤)は、同じ中学校に通っていた幼なじみの真緒(上野樹里)と10年ぶりの再会を果たす。中学時代はいじめられていた彼女が、当時の姿から想像がつかないほど魅力的な女性となり、恋に落ちる。だが、真緒は誰にも知られてはならない“不思議な秘密”を持っていて……。


▼公式サイト
http://www.hidamari-movie.com/

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(C)2013『陽だまりの彼女』製作委員会

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