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映画『GANTZ』(11)の原作・奥浩哉×監督・佐藤信介の再タッグが『いぬやしき』で実現! 突然驚異的なパワーを手に入れた、冴えない初老のサラリーマン・犬屋敷壱郎(木梨憲武)が、同じ力をもつ高校生・獅子神皓(佐藤健)の暴走を止めるべく奮闘するバトルアクション大作において、獅子神の親友・チョッコーこと安堂直行を演じるのは本郷奏多だ。アニメ版でも同役を演じた本郷に、作品の魅力や仕事に対するスタンスを聞く。

チョッコーの親友ヒロへの思いが伝わる映画オリジナルのラストシーンが好きです

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―― 『いぬやしき』のアニメ版と実写版で、同じ役を演じているのは本郷奏多ただ1人。その経緯には、彼の原作やキャラクターへの愛着があったようだ。

「実写版のオファーを受けたときは、奥先生の作品ということでもともと読んでいたので、『あ! 実写化するんだ!』と嬉しかったです。しかも佐藤信介監督ですから、『GANTZ』のタッグということで安心感と信頼感しかありませんでした。撮影中にアニメ化されるという話を聞いて、現場にいた偉い方に『(チョッコーの声をやる人は)決まってるんですか?』と聞いてみたら、『主役の2人以外は決まっていない』とのことでした。すでにチョッコーに愛着が湧いていたので、『じゃあ(僕で)どうですか?』とプレゼンをしてみたところ、『面白いかもね』という流れでやらせていただきました」

―― 年齢不詳でミステリアスな雰囲気をもつ本郷は、特殊なキャラクターを任されることが多いが、チョッコーは引きこもりではありつつも普通の高校生である。

「普通の子というよりも、むしろ“いい子”代表だと思います。健さんが獅子神に決まっていたので、僕は獅子神をサポートするために普通の役をストレートに演じようと思いました。獅子神も犬屋敷も癖が強いので、自分はなるべくフラットにいることを心がけました。チョッコーの行動は、すべて親友のヒロ(獅子神)のことを思ってのことなんです。『ヒロを止めなきゃいけない。最悪、殺してでも』という考え方も、ヒロのため。そんな大きなリスクをとってでも行動を起こすのは、彼の強さだと思います。高校生役に関しては、27歳になってもいまだに学生役もあり『年齢のことはどうでもいいかな』というスタンスです。健さんは僕よりさらにふたつ年上ですが、獅子神のあの冷酷さや深みはリアルな高校生には出せないもの。そこまで考えた上でのキャスティングだったんだなと思いました」

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―― 同一人物でも、アニメ版と実写版で、チョッコーの声の出し方やセリフの喋り方が明らかに異なる理由とは。

「あまり意識はしていませんが、アニメの芝居は実写とは異なるものが求められるので、発声の仕方が自然と変わってはきます。アニメはどうしても、映像として伝えられる情報量が実写よりも少なくなりますし、微妙なニュアンスを顔の表情や身体表現で伝えることができないので、デフォルメされた世界に合うようなお芝居になるのだと思います」

―― 漫画やアニメ作品の実写化は、原作の熱心なファンから批判にさらされることも少なくない。しかし、本郷が『いぬやしき』でチョッコー役を演じるとアナウンスされると、「本郷奏多が出るなら観る」「本郷奏多なら安心」といった好意的な書き込みがネットで多く見受けられた。原作ファンにとって本郷奏多という俳優は「実写化を任せられる信頼と安心のブランド」になっている。

「嬉しいです。そう言っていただける理由を考えると、そもそも自分が原作を好きであることが一番大きいのかなと思います。たくさんのアニメや漫画を見てきていますし、もともと自分が好きな原作の実写化に参加させていただけることが多いんです。『いぬやしき』や『進撃の巨人』、『鋼の錬金術師』や『アカギ』が実写化されるなら、どういう風にやってもらいたいかということは、それぞれの原作ファンと同じ意見や目線を持っているので、そこに忠実にやるようにしています。内容を知らない作品でオファーをいただいたときは、オリジナルを必ず見ます。すると、だいたい面白いんですよ。実写化される原作には必ず理由があるんです。そこで自分の役柄の役割を計算して演じ始めると、絶対に愛着が湧いてきます」

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―― これから役者として、どのように年齢を重ねていくイメージをもっているのだろうか?

「んー、そうですねえ……よくわかんないんですよねえ(笑)。50歳で自分がどうなっているのかを想像しても、まったく見えないです。この仕事を続けていたらいいと思いますし、そのためには今できることを精一杯やっていくのが一番だと思うので、お仕事をいただけているうちは流れに身を任せていようと思っています。さすがに30歳になったら制服も似合わなくなると思いますし。もしかしたら着てるかもしれないですけど(笑)。漫画やアニメ原作の映像作品は、年齢が若い登場人物が多いので、若いうちに声がかかる限りたくさんやっておきたいです。僕自身、漫画やアニメが本当に好きなので」

―― 映画撮影という過酷な環境で大勢の人たちと関わってものづくりをすることや、人間を表現することに、どんな魅力を感じているのだろうか?

「映画やドラマを作る現場は僕にとって心地良いんです。ひとつの作品のために、バラバラのところからワッと集まって、完成したら散り散りになり、完全に同じチームになることは二度とない。そういう関係性って、プロの仕事だなと思うんです。なあなあで仕事をしていたり、結果が出せない人は次に呼ばれなくなる。そこが肌質に合っているのかなと思います」

―― だから、『GANTZ』の佐藤信介監督作品に『いぬやしき』で呼ばれたことが純粋に嬉しいという。

「佐藤監督が大好きですし、一回仕事をしたことがある人たちとの仕事は勝手もわかるし、入りやすいという大きなメリットがあるから、よりいいものを作れる気がします。佐藤監督は7,8年前と変わらずに温厚で穏やかで、しっかり自分のビジョンを持っている、頼れる監督です。気になることを質問すると、細かいところまで考え抜いていらっしゃるので、しっかりと明確に説明してくれます」

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―― 人間離れした能力を手に入れた獅子神が、はじめてチョッコーの前で空を飛んだシーンで、チョッコーがみせる「まじかよ…!」という表情もまた、佐藤監督のアドバイスを受けてのものだった。

「チョッコーはメカやガジェット系が好だろうし、考え方が現代っ子だろうから、獅子神の体がメカ化しても怯えるのではなく、『すげえ!』と興奮するだろうね、というヒントをくれました」

―― 映画のクライマックスは、獅子神と犬屋敷の激しい戦いが、新宿を舞台に繰り広げられる。

「原作ファンとして、完成したものを観て、めちゃくちゃ面白かったです。東京に住んでいる人からしたら、『新宿でどうやったらあんな映像が撮れるの?』という驚きと迫力のある映像の連続です。ビルを破壊するような派手なアクションは洋画大作ではよくありますが、それが我々のいる街で起こっているからさらにリアルに感じてしまう。木梨さんも佐藤健さんもお芝居が素敵ですし、まさか一対一で対峙するなんて誰も想像しなかった異色の組み合わせですが、それがものすごくハマっている。どちらにも正義が感じられるのは、このお2人が演じているからだと思います。原作が好きな人も納得する実写作品に仕上がったので、ぜひ観てほしいです」

―― 作品に対して熱く語る彼に「チョッコーの見どころは?」と水を向けると「そうですねえ。なんだろ。うーん」とモゴモゴ。自分の芝居について語るのは苦手な様子。

「詳しくは言えませんが、漫画やアニメとは違うラストシーンがすごく好きです。チョッコーのヒロに対する思いが伝わってきて。引きこもりだったチョッコーもこの戦いを通して、ちょっとは成長したのかなと思います」


Writing:須永貴子

インフォメーション

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(C)2018「いぬやしき」製作委員会 (C)奥浩哉/講談社

MOVIE

『いぬやしき』

4月20日(金)公開


犬屋敷壱郎(木梨憲武)は、会社でも家庭でも孤立している定年間近の冴えないサラリーマン。散歩中に謎の事故に巻き込まれたことをきっかけに、機械の体を手に入れた犬屋敷は、人助けのためにその能力を使い始める。一方、同じ事故に巻き込まれた高校生の獅子神皓(佐藤健)は、自分の意志に背く人々をその力で傷つけていく。強力な力を手に入れた2人の戦いを、最新VFXを駆使して描く。

▼公式サイト
http://inuyashiki-movie.com/

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