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江戸時代末期に実在した武士・河井継之助の一生を描いた舞台『最後のサムライ』。舞台初主演となる市原隼人、ブロードウェイで活躍する演出家イヴァン・キャブネットが演出を手掛けることでも話題に。猪野は激動の日本を動かすキーパーソンとなる岩村精一郎を演じる。「尊敬する先輩たちにどこまでくらいついていけるか楽しみ」と稽古中の猪野を直撃。

岩村精一郎の憎らしさをどこまで出せるかが課題です

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―― 稽古がはじまってちょうど1週間。「実はまだ僕の出番まで到達していなくて……」というが、稽古が充実しているのがわかるイキイキとした表情の猪野。これまで経験した舞台はゲームが原作の作品が多く、実在した人物を演じるのは初めて。

「江戸時代の末期に存在した越後長岡藩の武士・河井継之助が主人公の舞台。戊辰戦争をくい止めようと奔走した人物で、僕はその交渉相手となる岩村精一郎を演じます。歴史好きな人なら、ピンとくるのではないでしょうか。僕はあまり知識がなかったので、この役が決まってから図書館で河井継之助に関する本を探して5~6冊読んで勉強しました。江戸末期から明治にかけての歴史って知っているようで知らないことが多くて、勉強になりましたね。そしてどの本を読んでも岩村という人物への評価はよくなくて……。今までは善と悪でいったら“善”の役が多かったので、どこまで悪い部分を作り上げていくか台本を読みつつ、他のシーンの芝居を見ながら探っているところです。実在した人物ですから、歴史好きの人にも納得してもらえるように岩村精一郎を作りあげていきたいなと気合いが入っています」

―― これまでも舞台を経験してきた猪野だが、海外の演出家は初。さらには、銀河劇場という大きな舞台も初めてだ。

「今回は色々な初めてが多くて。役が実在した人物というのもそうですが、演出家がブロードウェイで活躍するイヴァンさん。英語は学生のときに3カ月ほど短期留学をしていたので聞きとることはなんとかできるのですが、いざしゃべるとなると単語がもう出てこなくて(笑)。もちろん通訳の方がいるのですが、ニュアンスをくみとるのが難しいですよね。演出方法も、ひとつのシーンをやる前にどうやっていくかというディスカッションがあるんです。僕がこれまで経験した舞台では、台本を読み込んで自分の中でプランを考えていき、稽古でそれを発表するという形でしたが、イヴァンさんを中心に話し合っていくので、今回はそこまで自分の中で固めずにその場で作り上げていっています。銀河劇場のような大きな舞台にはまだ立ったことがないので、想像しながら稽古をしています。どれだけ大きいのかな……」

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―― 歴史の勉強や所作のほかに、着物が似合う体型を目指してジムでの筋トレも実行中。「大先輩ばかりなので、準備は万全にしないと」と意気込み十分! 毎回、ここまで綿密に準備をしているのだろうか。

「正直言うとここ2~3年ですね、“しっかりやらないと”と思うようになったのは。高校生のうちは勉強が一番という親の方針もあり、単発のお仕事が多く、自分の中でモヤモヤする部分があったんですよね。それでやる気も薄れてきちゃって。高校卒業してから舞台に出させてもらえるようになり、ボコボコに打ちのめされて、このままではダメだって気合を入れ直しました。大学卒業後のことを考えて、仮に就活を始めても他にやりたいことはないし、かといって俳優を生業としていけるのかという悩みもあり。芝居も見せられるものじゃなくて、このままではダメだなって自分でもわかるくらい。それなのに、少しずつ応援してくれる人ができて申し訳ない気持ちにもなりました。でも、そのファンの方のためにも頑張って続けたいし、僕が成長することで恩返しができるのかなと思っています。だから、『最後のサムライ』はここまで応援してくださったファンの方たちへ今できる僕の恩返し。大きな舞台で、しかもひとつのキーとなる役なので気合が入らないわけがないですよ」

―― 猪野の熱い思いがビシビシと伝わってくる。気合十分だが、そこにはプレッシャーも。リラックスできる時間はあるのだろうか。

「共演者の方がみなさんベテランなので、芝居が本当に上手でどうしようという不安もありつつ、ワクワクしているんですよね。もちろん緊張しながらの稽古でもあるので、心身ともに疲れることもありますが、お風呂にゆっくりと入れば汗とともにスッキリと流れていきます。僕、けっこう長風呂なんですよ。お風呂のフタにケータイ、台本やゲームなどを置いて1時間くらい入っています。ファンの方からいただいた入浴剤がたくさんあるので、今日はどれにしようかな~なんて選んだり(笑)。そこでリセットして、頭をスッキリさせてから台本を読み直したりします。休みの日はゲームをしたり、映画を観たりかな。趣味はカメラなんですけど、最近はあまり撮影しに行けてなくて。ふらっと旅行して写真が撮れたらいいですね」

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―― スイッチのオン・オフを上手に操っている印象の猪野。本番前も自分なりの儀式があるようで……。

「あまり緊張はしないほうですが、本番の30分前からひと言もしゃべらず無口になります(笑)。演じる役に合った曲を聴いて気分を落ち着かせたり、劇場の壁を触って腹式呼吸をしたり。壁を触るときに「よろしくお願いします」と声をかけるんです。そうするとパワーをもらえるというか、助けてくれる気がして。あまり教えたくないし、見られたくはないのですが、僕なりの本番に臨む儀式です。あとは1分寝てスイッチを入れ替えています。音楽もけっこう重要な気がしていて、今回も岩村精一郎にあった曲を探しているところです」

―― 稽古ははじまったばかりだが、『最後のサムライ』の見どころを最後に聞いた。

「まだ稽古は途中ですが、すごいものになる予感がしています。実際にあった出来事なので、江戸末期から明治時代のことを少しでも調べてお越しいただくとストーリーがわかりやすくなるしより楽しめると思います。僕が演じる岩村に対して「なんかあいつ、うざいよね」「性格悪いよね」というよりも、市原さん演じる河井継之助を応援したくなるように持っていけたらいいなと考えています。市原さんは熱く演じると思うので、僕がいかにその熱さを冷やせるかというところも見どころになればいいですね」


Writing:岩淵美樹

インフォメーション

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STAGE

『最後のサムライ』

3月4~15日 天王洲・銀河劇場にて公演

300年つづいた徳川幕府が終わりを迎え、明治維新の荒波が日本を揺るがした時代に存在した「最後のサムライ」と呼ばれた河井継之助。武士道を貫いた男の一生を描く。

脚本:岡本貴也/演出:イヴァン・キャブネット

▼公式ブログ
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