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連載40周年を記念して、『こちら葛飾区亀有公園前派出所』のアニメーションが8年ぶりに復活する。両津勘吉を演じるラサール石井をはじめ、レギュラーキャストが再結集してのアフレコ終了後、秋本麗子役の森尾由美をキャッチ。8年ぶりのアフレコや、両さんワールドの魅力、そしてデビュー35周年を控えた現在の心境を語る。

両ちゃんのようなパワーのある人が身近にいたら嬉しくなります

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8年ぶり最初の台詞は「おはようございます」

―― 前回の放送後、今か今かと復活を待ちわびていたという森尾は、8年ぶりのスペシャルアニメの決定を「すっごく嬉しいです!」とストレートに喜びを表現する。

「本当は、もっと間を空けずに復活すると思っていたので、『やっときたか~』という思いがありました。もしも10年以上空いてしまったら、復活するとしてもキャストを一新されてしまうかも……と心配していたので、今回の復活は本当に嬉しいです。しかも1時間を割いていただいてのスペシャルなので」

―― 8年ぶりのアフレコに際し、もちろん緊張してしまったのは、いくつか理由があるという。

「私は、アニメーションの声の仕事は麗子ちゃんしかしていないので、完全に8年ぶりのアフレコはとっても緊張しました…! しかもゲストの声優さんが超豪華! あと、『こち亀』のアフレコはものすごく速いんです。両ちゃんの声って、ものすごく喉を酷使するので、石井さんに何度もやり直しをさせないようにしようという暗黙のチームワークがあって。今回は1時間のスペシャルだったので余計にそういう空気があったし緊張しました。最初の台詞『おはようございます』を言って、ようやくちょっとだけ落ち着きました」

―― 8年ぶりに口にした最初の台詞は「おはようございます」。それはまるで、8年ぶりに帰ってきたスタジオへの挨拶のようでもあったとか。

「共演者の方たちと一緒にスタジオに入ったとき、レギュラー陣は自然と、8年前と同じ位置に座ったのが感慨深かったです。石井さんはいつも端っこに座って、その近辺に部長なり私が座る。定位置に座ったことで、8年前にピューって一気にプレイバックして、ホッとしました」

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―― 8年ぶりの復活に、襟元を正したのは彼女だけではない。主人公の両津勘吉を演じるラサール石井も然り。

「6月に今回のスペシャルが決まったときから、『8年出してないから両津の声がすぐには出ないだろうな』って、とっても心配されていました。アフレコでも、録って聴いて、録って聴いて、みんなに『どう?』と感想を求めていらした。私たちからすると全然お変わりがないと思うんですけど、石井さんのなかでは違和感があったみたいで、最後まで心配されていました」

―― 主演がそこまで慎重に取り組んだということは、非常にクオリティの高いスペシャルになることを期待できそうだ。一方の麗子役を、8年ぶりにどう演じたのか。

「両ちゃんのハチャメチャぶりは相変わらずなんですけど、麗子ちゃんの両ちゃんへの好意は、母性っぽくなってきているなと感じました。以前だったら、ハチャメチャなことをやる両ちゃんに「そんなことをやったらダメ!」「お金なんて貸さない!」と対応していたのに、今回は「両ちゃんらしいわ」と許しちゃったりしているんです。だいぶ両ちゃんに慣れちゃったんでしょうね。だからといって声の出し方を変えるほど私は器用ではないので、意識したのは8年前と変わらず、お嬢様っぽく喋ることを心がけました」

―― 秋本麗子として両津勘吉に対峙してから18年が経ち、彼の男性としての、そして人間としての魅力をだいぶ理解できるようになったという。

「初めて参加したときは『ちょっと両ちゃん! 何やってんの…!?』と呆れましたけど、自分がこの年齢になると、見ている分には面白いのでウェルカムです。これくらいのパワーのある人が身近にいたら、嬉しくなりますよね。周りは巻き込まれますけど『両ちゃんだからしょうがない』と言わせるキャラクターってすごいと思います。なんだかんだ、両ちゃんが自分で落とし前をつけなきゃいけないオチになっているのもいいですよね」

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―― 相変わらずの両ちゃんパワーが炸裂する本作の見所とは?

「秋本先生は流行に敏感な方なので、ストーリーに旬のネタやアイテムを取り入れるところがさすがだなって思います。8年前にはなかった建物も下町にちゃんと描き込まれています。あと、8年ぶりなので、懐かしのキャラクターをなるべくたくさん出していただけたのかな、と感じました。『こち亀』のスペシャルでお約束の特殊刑事課+ゲスト+いつものレギュラーが登場するドタバタを基本に、キュンとする要素、ジーンとする場面があるので、老若男女に響くものになっていると思います。両ちゃんワールドの魅力はジェットコースターのように緩急と起伏のあるストーリー展開。ジェットコースターに1時間乗っている感覚で楽しんでほしいです」

芸能活動35周年に向けて、83年組が作戦会議中!?

―― 今回のスペシャルは、原作の連載40周年を記念してオンエアされる。その陰にある原作者・秋本治のすごさについて、森尾は感嘆の声を上げる。

「秋本先生は、連載を休んだことがないんですよね。そしてアトリエがものすごくきれいで、毎回お片付けをきちんとされてからお帰りになるのだとか。そういうルーティーンが確立されている一方で、お忙しいのに、『こち亀』のイベントがあると顔を出してくださるんです。フィギュア、車、銃、バイクなどにもとてもお詳しい。ルーティーンと好奇心と探究心のバランスが、40周年を迎えることができた秘訣なんだと思います」

―― 一方、自分が長く続けていることは「ないんですよ。飽きっぽいので」と笑う。

「なんでも形から入るので、道具を一式揃えても、すぐに飽きちゃうんです。下の娘が高校を卒業して手がかからなくなって、子育て燃え尽き症候群みたいな状態になったこともあり、今は2年前に飼いはじめた犬に気持ちがガーッと向かっています。その子との毎朝の散歩は日課ですけど、まだたった2年ですもんね。犬は生き物なので『飽きた』が通用しないので、できるだけ長く一緒に生活できたらいいなと思ってます」

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―― 若々しさや、周りをぱっと明るくするエネルギーは、2人の娘さんたちから刺激を受けているからだろう。

「長女はアニメーションが大好きなので、彼女から『今期、観たほうがいいよ』というものを教えてもらっています。あと、小林賢太郎さんの大ファンなので、一緒に舞台を見に行ったりもします。本、コミック、小説、映画、演劇など、カルチャー全般は、彼女たちから教えてもらっています。そうでもしないと、世間の流れに取り残されて、LINEもできなかったと思います(笑)」

―― 犬との生活以外に、これから長く続けたいことは『こち亀』への参加。まずは、今回の復活を契機に、再度のレギュラー化を願っているという。

「石井さんは『ちびまる子ちゃん』や『サザエさん』のあとに入れて欲しいなんておっしゃってましたけど、枠があるならいつでも(笑)。レギュラーが無理だとしても、不定期スペシャルをもうちょっと頻繁にやって、これからも長くやっていけたら嬉しいです」

―― 40周年で区切るならば、森尾由美のデビュー40周年まで、あと7年。まだまだ先とはいえ、視野に入ってきてはいる、というところ。何かアニバーサリーイベントを考えているのだろうか?

「びっくりですよね。一生懸命やっている方には申し訳ないですが、だらだら(芸能界に)いただけなので(笑)。うちの事務所は、お祝いごとに関しては、「やりたかったら自分でどうぞ」というスタンスなんです。83年にレコードデビューした【83年組】で、今も芸能活動をしている友だち7人と、大沢逸美ちゃんの声かけでここ3年くらい定期的に会うようになっていて。ランチを食べながら、『35周年で何かやりたいねー』なんて話はしています。事務所がバラバラなので、『どうやったらいいかねえ』なんてアイデアを出しあって、盛り上がってます」

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―― このインタビューの数日後、秋本治先生が『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の連載終了を発表。全200巻におよぶコミック界の金字塔が最終回を迎えることとなる。

「最初は『うそでしょ?』って。でも秋本先生が残念という言葉は使われていなかったので、前々からお考えだったのかなと思いました。勝手にいつまでも続くものだと思っていましたし、舞台やアニメもあって再盛り上がりのタイミングだったのでとにかくビックリしました」

―― 第1話のアフレコでは秋本先生自ら現場に赴き、初めてのアフレコ経験だった森尾に「いつも見てます」とお茶目に声をかけてくださったと振り返る。そこから長い歳月が流れ、今、改めて作品に対して思うことは。

「取り上げているエピソードは旬のものが多いので、時代みたいなものは感じないですし、懐かしいなとは思いますが、それがまさか40年という歳月が経っているとは。いつ読み返しても面白いですし、不思議といくつになってもその時の自分にマッチする作品なんですよね。そういった作品に声優として出演できていること。ご縁に感謝という言葉しかありません。最初は麗子に合わないというお声をいただくことも当然ありましたが、時間が経ち、だんだんと皆さんの中で麗子ちゃんの絵と私の声をインプットしてくださって今がある。こんなに幸せなことはありません」

―― 最後に秋本先生へメッセージを―。

「40年間一度もお休みすることなく描き続けてこられた間には、並々ならぬ努力やお気遣いがあったのではないかと思います。今はゆっくり一休みをしていただき、私たちのリクエストの声が届いて、秋本先生のタイミングが合えば、両ちゃんの姿をまた見せてほしいなって思います。とにかく、本当にお疲れ様でした」


Writing:須永貴子/Styling:庵郷子/Hair&Make-up:高橋亜子
衣裳:DHOLIC
TEL:0120-989-002

インフォメーション

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(C)秋本治 アトリエびーだま/集英社・ADK

TV

アニメ『こちら葛飾区亀有公園前派出所~THE FINAL 両津勘吉最後の日~』

9月18日(日)9:00~10:00、フジテレビ他にてオンエア


秋本治の原作連載40周年を記念して、両さんが8年ぶりにお茶の間に帰ってくる1時間スペシャル。寿司を出前中、両津勘吉は誘拐未遂事件に遭遇する。助けだしたその少女は、来日中のアッタカイーノ王国のサブリナ王女だった。日本文化に興味があるという王女を両津が下町見物に連れ出すと、犯罪グループが再び王女に襲いかかり、下町を舞台に、追いつ追われつの国際的大騒動へと発展してしまう。果たして両津は下町を、みんなを守れるのか!?

▼公式サイト
http://www.fujitv.co.jp/kochikame2016/


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