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2014年4月17日更新

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2014年4月23日に指田郁也がリリースするEP「hello-EP」。EPとは「Extended Playing」の略で、古くはアナログレコードのドーナツ盤をこのように呼んでいた。シングルでは楽曲2曲+インストゥルメンタル2曲の計4曲、という形が多いが、EPの場合、すべて異なる楽曲が収録される。あえてこの「EP」という形式を選んだ、指田郁也の想いとは。そして、6月21日に開催される、国際フォーラムでの『指田郁也 "しろくろ" しくよろTOUR 2014』追加公演についても、その意気込みを語ってもらった。

意識を変えたのと同時に言葉や音楽が溢れてきた

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── 今回の4曲入りEP「hello-EP」を作られた経緯について教えてください。

「去年ファーストアルバム『しろくろ』を出して、自分の中でファーストシーズンを消化したという気持ちがあったんです。それで、セカンドシーズンに移行するにあたって、自分の環境も少しずつ変えようと意識をしました。今後はセルフプロデュースへ向かって、アレンジャーさんやミュージシャンを自分で集めていこうと。いつかアルバムも作りたい。その第一歩のEPになります。」

── 自身の心境の変化が現れたEPなんですね。

「そうですね。意識を変えたのと同時に言葉や音楽が溢れてきて、これはEPにしてもいいんじゃないかなって。楽曲の色も違うし、より指田郁也という人間をわかってもらえるんじゃないかなと思ってEPにしました。」

── 確かに、全曲通して聴けるのに、それぞれの色が違う一枚に仕上がっていますよね。まずオープニングの1曲目、表題曲でもある「hello」は、TBS系火曜ドラマ『なるようになるさ。』(2014年4月22日スタート)の主題歌でもあり、4月にぴったりの爽やかな曲です。

「シーズン1でも「バラッド」という曲を主題歌にして頂いていて、今回シーズン2のお話を頂いて作りました。人と人との繋がりをテーマにしているドラマなので、自分の主観を軸にして、ドラマとリンクさせたものを書いてみようと。放映スタートの4月という季節は別れとスタートの年だと思うので、そのあたりも意識しています。」

── リズムが立っていて、ミディアムテンポの気持ちいい曲に仕上がっていますよ。

「バラードで書くことも出来たんですけど、ちょっと考えたんです。自分のセカンドシーズンというところも踏まえると、3枚目、4枚目とバラードが続いているなと。それに4月という季節だし、「スタートソング」って考えると、このくらいのミディアム感がいいんじゃないかと思ったんです。」

── 続く2曲目「スパム」は、打って変わってかなりのロックチューンですね。

「僕ら20代?20代後半の、いわゆる「ゆとり世代」って言われている世代に向けて書きました。「ゆとり世代」ってキャッチコピーは僕らじゃなくて、僕らより上の大人が勝手につけたもので、僕らはその中で必死にもがいてる。仮えば会議で、自分の意見をワーッて言い過ぎると「空気を読め!」、言わないと「意見をもっとハッキリしろ!」。その不条理感ってすごくあるなと。それに、若い世代への風当たりっていうのは僕らに限った話じゃなくて、いつの時代も変わらない。だから20代のうちにそういう楽曲を残しておかないといけないなって思ったんです。」

── 「http://」や「SNS」などのインターネット関係の言葉が使われているところも、いつもの楽曲とは雰囲気が違って、少し尖っていますね。

「そうですね。現代のネガティブワードとか、メディアで使われるような言葉をたくさん入れてあります。Twitterとかソーシャルメディアが普及したことで、便利な反面、人と人との繋がりが希薄になったとも感じていて。2番の歌詞で「SNSに助けを求めてる」っていうところも、今の世代なら共感できるなと思ったんですよね。」

── 3曲目「documentary.」はフィギュアスケートの羽生結弦さんへのメッセージソングになります。羽生さんとは「花になれ」が演目曲になってからのご縁ですね。

「そうです。さらに一緒にショーで共演して(「Fantasy on Ice 2012 in FUKUI」(2012年9月1日・2日)、「Medalist on ice 2012」2012年12月24日開催)、すごく仲良くなりました。いつか楽曲を書くよって話をしていたんですけど、なかなかタイミングがなくて。でも、今回オリンピックっていう明確な舞台が彼にも見えていたので、じゃあ僕もここに向けて書こうと。彼の頑張ってる姿は、彼以外の、普段生活している人たちの姿ともリンクする部分があるなと思ったんです。それで彼ひとりの物語というより、その頑張る姿からインスピレーションを受けて作りました。」

── 感想は来ました?

「彼からはいつも感想が長文で返ってくるんですよ。今回も「感動した!」っていう言葉と、感じた事がたくさん書かれてましたね。嬉しかったです。」

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── ソチオリンピックでのパフォーマンスはどうご覧になりましたか?

「変な感じでした。友達がオリンピックに出てる感覚って初めて味わうので。何よりも、オリンピックっていう大きなステージでも素晴らしいパフォーマンスができる姿は自分としてもすごく刺激になりました。」

── 羽生さんのパフォーマンスには、リンクする部分が多分にあるんですね。

「すごくありますね。例えばシンガーソングライターって、ライブが3日間あるとしたら、パフォーマンスの内容をすべて変えるんですね。この楽曲は少し熱くしようとか、少し引いて歌おうとか。彼もそういうところがあって、毎回同じプログラムをやっていてもどこか匂いが違う。ミュージシャンっぽいスケートをするなって感じるんです。彼に話したら、自分でもそういうところはあるって言っていて。」

── 4曲目の「オレンジ」。こちらはNHKプレミアムドラマ「その日の前に」(2014年3月23・30日放送)の主題歌になりました。重松清さんの小説が原作で、余命を宣告された妻とその家族が、お互いを想い合うという物語でしたね。

「番組のプロデューサーから、「ドラマの内容が重ためなので、あまりそこに寄り添わないようにしたい」という要望をもらったので、それなら温かいもの、「愛」について書こうと。それまで僕の曲は、愛というと一方通行なものがすごく多かったんですけど、ひとつ成就してる愛を書いてみようと思ったんです。書いた作品が結果的にラブソングになったっていう感じですね。」

── 確かに、満たされている、幸せな光景が浮かびました。

「歌ってすぐに相手に伝わるくらいの簡単な言葉にしたいなと思いました。難しいフレーズを削ぎ落として、なるべくシンプルにして。」

── こうして見てみると4曲とも、どれもテイストが違いますね。

「ふつふつと色々な楽曲が出て来たんですよね。それで「あっ、今、自分はこれだけ言葉を残したいんだ」と気づいたというか。」

── 特別な意味を持つEPなんですね。これだけ色が違う曲が集まると、ここから “指田郁也の世界”に入る人が増えるのではないでしょうか。

「そうですね。まずは今、自分が感じてることを聴いてほしいので、ここから入ってもらって、過去の作品を聴いてもらえたら嬉しいです。」

今は「残す」歌を歌いたい。誰か一人でも心に残る歌が歌えたら、ライブをやった意味があるなって。

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── そして6月21日は、ツアー『指田郁也 "しろくろ" しくよろTOUR 2014』の追加公演が決定しました。場所は、過去最大の会場、国際フォーラムです。

「僕、初めてライブを見観たのが国際フォーラムだったんですよ。帰りにステージからの風景が映ってる写真を買って帰って、「いつかこの場所で歌いたいな」って、ピアノの上にずっと飾っていたんです。自分にとって特別な場所なので、そこで歌えるっていうのは大きな意味がありますね。これまでのツアーで出来たパフォーマンスをさらにアップデートさせて、いろんなことができたらいいかなって。こないだのツアーで、本編を3時間10分ぐらいやってたんですよ。だから今度は3時間半ぐらい目指そうかなって(笑)。」

── 具体的にどういう内容にしようか、もうイメージはされていますか?

「内容はガラリと変えようかなと思っています。セットリストやアレンジを変えてみたり、あとループステーションっていう、自分の声を録音して音楽を作っていく機械を使ったり、鍵盤だけじゃなくて、いろんな楽器に挑戦出来たらいいなと自分でハードルを上げてるんですけど(笑)。」

── 初めての国際フォーラム後、見えてくるものも変わってくると思うんですが、どんなビジョンがありますか?

「楽曲もそうですけど、新しいことや無理だと思って遠ざけていたことにどんどん挑戦したいと思っています。限界はここ、って決めてしまっていたことを破っていけたらいいなと思いますね。」

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── セルフプロデュースというのもひとつのチャレンジですしね。ライブでもそういった動きは始まってるんですか?

「はい、『しくよろTOUR』に関しては、枠組みだけ決めておいて、その中で自由にアドリブをするようにしました。今回は一緒にやって頂いているミュージシャンの方も若くて、若いチームで話し合えたのもすごく良かったですね。それがすごくライブに活きたので。」

── パフォーマンスに関しても変化はありそうですか?

「今まで、相手に「伝える」ライブをしようとすごく必死になってた部分がありました。お客さんが100人いたら、100人に伝えるにはどうしたらいいのかって。でも、今は「残す」歌を歌いたい。誰か一人にでも心に残る歌が歌えたら、ライブをやった意味があるなって。そこに焦点をあてたライブができたらなと思っています。」

── 今後のライブでは、指田郁也のセカンドステージが見れそうですね。その第一幕となる国際フォーラムが楽しみです。最後に、インタビューをご覧になっている方へ一言お願いします。

「4曲入りのEPで、これまで聴いたことない曲がたくさん詰まった1枚になっていると思うので、ぜひ手にとってほしいなと思います。そして『しくよろTOUR』追加公演の国際フォーラムは夢のステージでもあります。メンバーもすごく豪華です。絶対に特別な夜になると思っているので、ぜひ遊びに来てほしいなって思っています。」

番外編:電車オタク指田郁也が語る、「2014年春、今アツい電車」

── 最近どうですか、電車のほうは。

「12月31日に北斗星に乗りました。チケット取るの大変なんですけど、僕「北斗星を守る会」っていうメルマガの会員で、同じ会員の中にいる関係者の方が取ってくれて。今年で廃止になってしまうので、乗っておいたほうがいいですよ。16時間かけて札幌に行くんですよ。皆さん「16時間も?」って心の中で思うと思うんですけど、すごいあっという間なので。食堂車とかロビーカーとか、シャワー室だとか、やることがたくさんあるので、すぐ着いちゃう。高校生から毎年乗ってます。」

── 都内でおすすめの電車は?

「僕、山登りも好きなんですけど、気軽に乗れるっていう点では西武池袋線で秩父のほうへ行ったりとか、中央線に乗って高尾まで行って、そこから中央本線に乗って甲府とか長野のほうまで行くのもいいですね。僕高校が中野だったんですけど、いつも高校に行かずに通り越して長野に行ってたんです(笑)。長野のバス停って小屋だから、終電がなくなっちゃうとバス停に泊まって朝帰るっていう。」

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── それはすごい!車内での楽しみ方はありますか?

「初心者コースだと音楽ですよね。ボックスシートの席で車窓を眺めながら音楽を聴く。もっと極めていくと、前にいる人に話しかけるようになります。僕はそうやって話しかけて仲良くなった北海道のおばあちゃんがいて、毎年泊まりに行ってるんですよ。民宿を経営されてるので、そこを手伝いに(笑)。あとは電車の内部のパーツを見るのも好きです。僕は“見えない部分が見える”っていうのが好きなんですよ。車両と車両の間にある「渡り板」、あれって、裏面に油が塗ってあるんです。大きなカーブにかかると、ぐーっと曲がってそれが見えるんですよ。それを見るのがたまらないですね。」

── ということはツアーで地方に行かれた時は、必ず乗車している?

「もちろんです。あ、でも僕、新幹線があまり得意ではないんです。スピードがもう、尋常じゃなく速いじゃないですか。あれが苦手で……。ローカル線が好きなんですよ。電車って、速くて80キロって思ってるんで、新幹線はもう重力に耐えられない。ちょっと酔っちゃうんですよね。」

── 周りには電車オタクは多いんですか?

「いや、ほとんどいないです。友達誘っても誰も来てくれないので……(苦笑)。」

Writing:飯田ネオ

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INFORMATION

SINGLE

『hello - EP』

4月23日発売

ワーナーミュージック・ジャパン
価格:¥1,500(税別)

M1.hello (TBS系火曜ドラマ「なるようになるさ。」主題歌)
M2.スパム
M3.documentary. (応援メッセージソング)
M4.オレンジ(NHK BSプレミアムドラマ「その日のまえに」主題歌)
※初回生産のみファンミーティング応募券付

amazon.co.jpへ

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LIVE

『指田郁也“しろくろ”しくよろTOUR2014』

チケット発売中!

会場:東京国際フォーラムホールC
日程:2014年6月21日(土) 開場17:00 / 開演 18:00
チケット料金:全席指定 ¥6,500(税込)
(問)H.I.P. 03-3475-9999

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