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12/10より上演される舞台「岸を渡るは別の役をまといしあなた」に出演する竹財。短編小説2作品の舞台化となる同作で、岸田國士・原作『命を弄ぶ男ふたり』では初の二人芝居、さらに別役実・原作『死体のある風景』で演出に挑戦する。舞台への思いとは?

空気感も含めて空間を楽しんでほしい

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―― 舞台「命を弄ぶ男ふたり」は大正14年に岸田國士によって書かれた戯曲。たまたま同じ死に場所を選んだセンチメンタルなことが嫌いな顔面を包帯で覆われた男と、人一倍物事を考える繊細で悩める眼鏡の男の自殺志願者の2人の物語。命について書かれたこの作品の台本を読んだ時、竹財はこう感じたという。

「昔の言葉が結構書かれていたので、解読するまでにすごく時間がかかったんですけど、岸田さんの本は読めば読む程わからなくなっていくような…。一見シンプルなだけに読み方によってはいろんな解釈もできるし、会話劇なので2人でしゃべればしゃべるほど、わからなくなっていくというか迷っていくというか…。この作品は役者さんがよくレッスンで使う演目なんですけど、使われる理由がわかるような本だなと思いました」

―― 今回の舞台は「死体のある風景」という作品と同時に上演され、それぞれ出演する役者がお互いの作品を演出するというスタイルをとっている。

「演出の新井(和之)さんがどう考えているかわからないですけど、大筋は出来ているので、あとは細かい部分を修正しつつ、詰めている段階です。基本的には、全部4人でやっていて、僕が出ている「命を弄ぶ男ふたり」は名前では演出は新井さんだけなんですけど、新井さんと児玉(絹世)さんが意見を出し合いながら、作っているという感じです。2人が客観的に見てくれているので、それを信頼しつつ、稽古をしています」

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―― 「死体のある風景」では、竹財も演出に初挑戦している。

「演出と言えるほど、大層なものではないですけど、言った事に対して反応してくれて、芝居も全然雰囲気が変わるので、そこが楽しいです。二人芝居なので、一方の方に言うだけで、もう一方の方も合わせて芝居が変わるんですよ。一方が立ちすぎているなと思ったら、抑えてもらうのでなく、もう一方の人に出てもらうように演出するんですけど、バランスが難しい。でもそこが楽しい部分でもあります。あとはこう動いて、と言うだけでは伝わらないこともあるので、ここはこういう感情なので、こう言ってみます?と言う方を変えてみたり。思っていることを言葉で表現するのが難しくて、うまく伝わらないもどかしさはあります」

―― 舞台が好きかと聞くと、好きです!と答えた竹財。舞台の魅力をどう感じているだろうか。

「テレビだと監督の見せたい部分を切り取って見せていくんですけど、舞台は熱量とか、切り取れない面白さ、空気感も含めて空間を全て感じられるし、しゃべっていない人の動きも見ることができる。何よりライブ感が魅力ですね。今まで、ほぼ映像しかやってこなかったので、稽古で一つの役を深く深く掘り下げるのはすごく楽しい。二人芝居は一度立ったら逃げ場はないし、人間がやっているので、その日の調子に影響を受ける怖さもありますが、その日の感情やバイオリズムを生かすことも殺すこともできるので、そこはすごく面白いです」

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―― また機会があったら、演出にも挑戦したいか聞いてみるとこう即答した。

「今の時点では、二度とやりたくない(笑)。こんな大変だとは思わなかったです。音楽を入れたり、空間を演出することは結構簡単なんですけど、人を演出して変えていくのは本当に大変で…。今回は達者な役者さんが出てくれているので楽でしたが、それでもこんな大変だとは思わなかった。今後、演出家さんにはいろいろ言えないし、優しくなると思います(笑)」

―― 役者デビューしてから、11年。続けていく中で、考え方も変化したきたようだ。

「僕は、外観から入っていくタイプなんですけど、今回の作品を実際にやってみて、その場にいることの難しさを痛感しました。よく演出の新井さんが言うんですけど、そこにいて、心に思うことをしゃべれば、何をしゃべってもどんなしゃべり方をしても伝わる。昔レッスンでやってきたことを今改めてやらせてもらってる感じです。続けてきた10年が間違ってたいたとは思わないけど、映像作品だけでは得られないものをたくさん吸収することができた。また、基礎力をあげることができ、次のステップにあがるようなきっかけになったと思います。今回みたいな戯曲をやる機会はほとんどなくて、ポップな見やすいエンターテイメントが多いから、近大古典をやれる機会は本当にありがたいです。今後も年に1本くらいはやりたいです。僕個人の感覚なんですけど、芝居のベースは板の上にあって、役者をやるにあたって、やらなければいけない、通らなければいけない道だと思ってるんで、修行ではないんですけど、これから役者を続けていく上で舞台は重要な自分のベースだと思うので、ぜひ続けていきたいです」

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―― 2016年いったいどんな1年にしたいだろうか。

「2015年はバタバタしつつもちゃんと休みもいただけて、充実した1年でした。最後は芝居の根本とも言える作品にも出会えて、最高の1年だったと思います。目の前のことをひとつひとつ踏んでいかないと上がれないと思うので、2016年はいただいたお仕事に全力で取り組んで、次につなげたいです。もしいただけるのであれば、実在の人物を演じてみたいです」

―― 最後に作品の見どころを語ってもらった。

「青空文庫になっているので、読まれた方もいらっしゃると思います。初見ではけっこう暗い話だと思うんですけど、実際やっていることはバカバカしくて、笑えてくるんですよ。チラシが怖い感じなので、“ホラーなの?”と聞かれる事が多いんですけど、どちらかというとコメディーですね。とはいえ、笑える内容ではなく、会話の中でお互いを先に行かせようとしたり、こいつら本当は死ぬつもりないんじゃないっていうバカバカしく思えるところがあったり、さっきまでと言っていることが違っていたり、会話の面白さやギャップを楽しんで欲しいです。とはいえ、題材の芯でもある命について男2人が話し合っている内容なので、ちょっと重たいものを持って帰ってもらえる気がします。よっぽど演劇が好きじゃないとお目にかかれない2本だと思うので、だからこそ、演劇を見てない人にぜひ見て欲しい。偉そうなことをいう訳ではないけど、これから役者を目指すうちの事務所の若手には絶対見て欲しい。見に来い!!って思える作品です。サラっとは見れない物語ですが、命について考えてほしいです」


インフォメーション

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STAGE

『岸を渡るは別の役をまといしあなた』

チケット発売中!


日程:12月10日(木)~13日(日)
劇場:神保町花月
出演:竹財輝之助、児玉絹世、新井和之 / 是近敦之

岸田國士・作「命を弄ぶ男ふたり」/別役実・作「死体のある風景」短編2作品上演

▼詳細
http://www.yoshimoto.co.jp/jimbocho/kouen_schedule/pc/2015/12/post-22.php

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