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1987年生まれの“ゆとり第一世代”の3人が、恋や仕事、人間関係にあがきながらも懸命に立ち向かう連続ドラマ『ゆとりですがなにか』がスタート。メインキャストの一人である柳楽優弥は、かつて神童と呼ばれ名門中学に首席合格するも、東大受験に失敗。以来定職につかず、客引きとして夜の繁華街を転々とし、年上の嫁と生まれたばかりの娘と六畳一間で、大学合格を目指して現在11浪中という道上まりぶ役を演じる。

強いインパクトのさらに奥にある深い人間味を表現したい

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―― 撮影がスタートして1ヶ月。まずは実際に撮影してみての今の心境を。

「楽しいですね。台本が進むにつれて、展開が大きく動いていて、お話できないけれどかなり予想できない展開が繰り広げられています。僕自身もビックリしているところです。撮影はイメージを作って挑むというよりは、現場での監督やキャストとのやりとりから生まれたままを大切にして演じています」

―― 同世代である岡田将生、松坂桃李さんはじめ、共演者についての印象は?

「同世代ってなんか繋がれるんですよね。その感覚が心地よくて。ちょっと上の世代で言えば小栗旬さんたちが学園ドラマをやっているのを『いいなぁ』なんて憧れていたので、今回は学園ものではないけれど同世代の役者と一緒に演じられるという点で夢が叶った感覚です。将生くんは支えたいって思わせてくれる人。一人だと何にもできなさそうな感じがあるんですよね、もちろん大人だしできるのですが(笑)。そして桃李くんはお芝居がうまい。桃李くんの芝居を見ていると勉強になる部分がたくさんあります。僕はわりとキャラが濃い役が多いので、吉田鋼太郎さんや安藤サクラさんのお芝居は学ぶところがあって、魅力的でファンになっちゃいました」

―― 柳楽演じる道上まりぶはドラマの中でもムードメーカーな立ち位置。では、撮影現場での柳楽のポジションはというと…。

「撮影当初はムードメーカー的なポジションを意識したところもあったのですが、撮影が進んでいくにつれて変に意識をすることもなくなってきました。ただ不思議なもので、カメラが回ってないところでも、将生くんにはついつい気をかけちゃうし、桃李くんは優しくて余裕がある。3人それぞれがキャラクターと同じようなバランスなんです」

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―― 撮影前にはドラマの成功祈願をしに、メインキャスト3人での伊勢参りを決行。「同世代だったから実現した」と楽しそうに振り返る。

「撮影が休みの日に、3人で伊勢神宮に行ってドラマの成功祈願をしてきました。完全にプライベートでキャストと行くなんて初めてのことでしたし、そういうことができたのがすごく貴重な体験でした。それも同世代だからできるんだろうなって。実は行く途中の電車の中にまりぶみたいな人がいたんです(笑)。しかも酔っ払ってる上に舎弟らしき人を連れていて。3人で携帯で『あの人、まりぶっぽくない?』なんてこっそりやりとりをしていました。絡まれたら終わりだ!ということで全員マスクで気付かれないように必死で。名古屋から伊勢市まで1時間くらい電車に乗ってたのですが、そういうときに限ってその人もずっと電車に乗っていて(笑)」

―― 柳楽が考える“まりぶっぽさ”とは。

「一見、ビジュアルや発言は鋭いし怖い印象を持つけれど、意外と的を得たことを言うような真っ当な一面もありつつ、勉強漬けの人生で友達付き合いをしてこなかった分、今友達と一緒に過ごすことが嬉しくてたまらない可愛い一面を持っている。客引きを生業にしているけれど、友達関係では伝え方が不器用でそこが人間味があって面白いですね。キャラクターとしてはすごく印象が強いけれど、そこからさらに深い人間味を出せたらいいなと思って演じています。他のふたりに比べると“ゆとり”っぽさがまったくないのも特徴かもしれない。常にチャレンジしているというか。東大を11浪もしている設定だけど、普通なら他の大学に受かるレベルだと思いますし、他に進学するじゃないですか。でもそこで初志貫徹する怪物っぽさがまりぶらしい。僕も『映画やドラマでこの役が出来て嬉しいな』とか『もうちょっと演技がうまかったらここまで頑張れたのに』と反省することが多々あるんです。でも終わったら気持ちを切り替えて『次!』と進んで行く。その感覚は11浪しても挑み続けるまりぶと似ているのかもしれないですね」

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―― 宮藤官九郎さんが脚本を担当することでも話題の本作。脚本を読んでみての感想は?

「想像がつかない展開が待ち受けているので、脚本をいただくたびに宮藤さんの頭の中はどうなってるんだろうって(笑)。引き込まれますし、面白いから読んでいるだけで楽しい。普通、スタッフさんが脚本を読むと、じゃあどういう風にセット作ろうか?と具体的な作業について話し合いが進むのですが、このドラマに関してはそのスタッフさんがどういう風に映像になるのか楽しみだってワクワクしている。それだけパワーのある脚本なので、ちゃんと心に残る作品作りをしなくちゃいけないなって気持ちが引き締まります。でも考えすぎて頭でっかちになってしまうと僕の場合つまらなくなってしまうから、楽しむことが第一。面白いって思う瞬間って意図的よりも自然な流れで生まれる気がしているので、そういう演技ができたらいいなと。余計なことを考えずに、現場の雰囲気を大切にしてリラックスして臨んでいこうと常に思っています。ごはんを食べているときに3人で誰からともいわず自然とセリフの読み合わせをすることもあります。3人とも蜷川幸雄さんの作品に参加したことがあって、そこでの経験がセリフ合わせとか合間の過ごし方にも反映されているからすごくやりやすいんです」

―― 同世代キャストという心強いチームワークを持って臨む今回のドラマ。最後に視聴者へメッセージを。

「僕自身は、自分がゆとり世代って感じたことも、人から言われることもなかったので実感がなかったんです。共演の吉田鋼太郎さんにも『柳楽はゆとりじゃないな』って言われたりしていて。でも、ゆとり世代に生まれたからこそ、ゆとりって何?って状態なんだと思うんですよね。なので今回脚本を読んでいて、“ゆとりってこういうことなんだな”と学びつつ、ここは当てはまる、ここは違うななんて考えながら演じています。20代の方は楽しんでいただけると思うし、若い方にとってはこの人たちがゆくゆくは上司になるので傾向と対策の勉強になります(笑)。年上の方はこれだからゆとりは!と楽しんでもらえたらいいですね。心を引っ張られる部分も必ずありますので、日曜の夜、気楽に構えず観ていただけたら嬉しいです」


Writing:長嶺葉月

インフォメーション

TV

『ゆとりですがなにか』

毎週日曜22:30~日本テレビ系にて放送中


岡田将生、松坂桃李、柳楽優弥の共演、宮藤官九郎が脚本を手掛けることで注目の社会派ドラマ。2002年に行われた教育改正の影響でゆとり教育を受けたことにより、「野心も競争意識も協調性もない」と社会でひとくくりにされた“ゆとり世代”が、仕事、家族、恋に迷いながら奮闘する姿を描く。

▼公式サイト
http://www.ntv.co.jp/yutori/

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