STAGE

川久保拓司 舞台「トロイ戦争は起こらない」開幕!


川久保拓司出演舞台『新国立劇場 開場20周年記念「トロイ戦争は起こらない」』が、10/5(木)新国立劇場にて開幕した。

同作は、今も世界の演劇史に燦然とその名を残すジャン・ジロドゥ不朽の名作にして、フランス近代演劇の金字塔「トロイ戦争は起こらない」。
1944年に死去したジロドゥは小説家、劇作家のほか、フランス外務省の高官としても活躍し、情報局総裁まで務めた。そんなジロドゥが1935年、ナチスドイツが台頭する中、戦争に突き進む人間の愚かしさをあぶり出し、平和への望みをかけて書いたのが、同作だ。
外交官としての冷徹な目と、詩人としての想像力が光る傑作として、今も世界各地で上演され続けている。

ギリシャの王妃をさらい、戦争のきっかけを作ってしまうパリスを演じる川久保は、「どこまでピュアに、どこまで愚かなほどピュアに演じられるか、を考えながら稽古に励んできました。エレーヌとの愛を貫き、愛に生きる男の生き様を見ていただければ嬉しいです!」とコメント。

公演に向けて「今回が初めての新国立劇場の出演となります。嬉しく思うとともに、時に重圧を感じたりもしました。今まで自分が培ってきたものや、背負ってきた気持ちを全て込めて、丁寧に演じ切りたいと思っています。」と意気込みを語った。

最後はご来場いただく皆様に向けて「トロイ戦争は果たして起こるのか、起こらないのか。何が火種となり、何が和解への手がかりとなるのか。第二次世界大戦が起こる少し前にジャン・ジロドゥが書き上げたこの演目を、当時の緊迫感、影を感じながら観ていただけたらと思います。」とメッセージを送った。

舞台『新国立劇場 開場20周年記念「トロイ戦争は起こらない」』は、10/22(日)まで新国立劇場にて上演。
ぜひ劇場にてお楽しみください。

■舞台公式サイト
http://www.nntt.jac.go.jp/play/performance/16_009658.html

【ものがたり】
永年にわたる戦争に終わりを告げ、ようやく平和が訪れたトロイの国。
夫である、トロイの王子・エクトールの帰りを待つアンドロマック。しかし、義妹のカッサンドルは再び戦争が始まるという不吉な予言をする。

一方、エクトールとカッサンドルの弟・パリスは、ギリシャ王妃・絶世の美女エレーヌの虜となり、戦争の混乱に紛れてギリシャから彼女を誘拐してしまう。妻を奪われ、名誉を汚されたギリシャ国王・メネラスは激怒し、「エレーヌを返すか、われわれ、ギリシャ連合軍と戦うか」とトロイに迫る。しかし、彼らの父であるトロイ王・プリアムやそのとりまきたちは、たとえ再び戦争を起こしてでもエレーヌを返すまいとする。

幾度にもわたる戦場での生活に、戦争の虚しさを感じていたエクトールは、平和を維持するためにエレーヌを返そう、と説得するが、誰も耳を貸そうとはしない。

とうとう、エレーヌ引渡し交渉の最後の使者・ギリシャの知将オデュッセウスがやってくる。果たして戦争の門を閉じることはできるのか。あるいは、トロイ戦争は起こってしまうのだろうか。宿命の罠は、愚かな人間たちが囚われ堕ちていくのを静かに狙っている―。
  • はてなブックマーク