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2015年に雑誌「nicola」(ニコラ)」オーディションでグランプリを獲得して以来、今年3月まで同誌の専属モデルとして活動してきた秋田汐梨。押見修造の人気コミックをもとに、井口昇監督が伊藤健太郎、玉城ティナを迎えて実写化した映画『惡の華』で、クラスのマドンナ的存在の佐伯奈々子を演じ、女優として新たな一歩を踏み出した。本作撮影時15歳で、メインキャスト4人の中で唯一現役の学生だった秋田に、撮影時のエピソードや女優業について話を聞いた。

登場人物たちの心の中を想像しながら観ると、きっと面白いんじゃないかなと思います

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―― 『惡の華』ではクラスのマドンナ的な少女の裏の顔を大胆に演じ、圧倒的な演技を披露している秋田。女優として一皮むけた印象があるが、特にこれまで演技の勉強に熱心に取り組んできた、というわけでもないらしい。

「『ニコラ』が大好きで、ずっと読んでいたんです。『ニコラの世界に入りたい!』って応募しました。でも実は1度目は落ちたんですよ! 負けず嫌いなので『クソ~!』と思って、2年目で受かりました(笑)。専属モデルは、中1から高1まで3年半続けました。撮影で週末はほとんど東京にいたと思います。スターダストに入ったのはニコモに受かった時ですね。映画のお仕事は『L♡DK ひとつ屋根の下、「スキ」がふたつ。』が最初です。演技レッスンはたまに受けていたのですが、『ものすごくお芝居の勉強をしてました!』みたいな感じではないんです」

―― 井口監督はオーディションに現れた秋田の中に「他の人にはない奥深さを感じた」といい、「候補の中でもスバ抜けて演技力があった。ちょっと怖い、ダークな芝居ができる子は秋田さんしかいなかった!」と絶賛している。

「自分としては、オーディションで目立つようなことをした記憶がないんです。特に皆さんの反応が良かったわけでもなく(笑)、全く手ごたえは感じなかったです。“佐伯さん”の感情の変化の速さに追いつけなくて、台本を読んでも、原作を読んでも、『えっ!?』『えっ!?』みたいな感じで、“佐伯さん”が何を考えてるの全然理解できなくて……」

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―― とはいえ、完成した映画では難しい役柄を体当たりで見事に演じ切っている。現場では井口監督からどんな演出を受けたのだろうか。

「撮影に入る直前に、監督にそのシーンの“佐伯さん”の気持ちを細かく説明していただきました。それでも全部を理解することはできなかったのですが、自分で考えてきたことと、監督の言葉を頭の片隅に置きつつお芝居をして。春日役の伊藤さんと仲村役の玉城さんがすごい感情をぶつけてきてくださったので、それに必死で応える感じでした」

―― 秋田が演じる佐伯に恋する春日が、教室で彼女の体操着を見つけ、思わずそのニオイを嗅ぐシーンは、秋田のファンにもショックを与えそうだ。体操着の持ち主としては、その場面をどんな気持ちで観ていたのか。

「実際にあんなことをする人いるのかなぁ……って、ちょっと引いちゃいました(笑)」

―― 『惡の華』には、佐伯が春日に迫る衝撃的なシーンが登場する。だが、秋田は演じる上であまり抵抗は感じなかったという。

「撮影前はすごく不安だったんですが、お芝居をしている時は自分の予想以上にケロっとしていて(笑)。あまり不安感は出なかったと思います。現場ではモニターをほとんど確認してなかったので、完成した映画を観てビックリしました(笑)。でも、自分がその場にいなかったシーンが全部繋がったのを見て、“佐伯さん”がちゃんと映画の中にいるのが実感できて。自分なりに達成感がありました」

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―― そんな秋田にとって一番難しかったシーンは、一筋の涙を流すシーンだったとか。

「監督は一筋の涙がこぼれ落ちるまでこだわっていて、7回撮り直しました。完成版では春日くんと仲村さんがやぐらの上にいるシーンが流れていますが、撮影時には何も映っていない画面を見ながらお芝居をしなくちゃいけなくて……。でも、二人のシーンを頭の中で想像していたら、涙がじわじわ出てきました。でも、なかなかキレイに流れ落ちなくて。7テイク目でやっと大粒の涙が自然にこぼれてホッとしました」

―― 「あの子も不幸にするの?」「がっかりした!」というセリフを口にする秋田の表情は、これまでの秋田の印象をひっくり返すほどのインパクトと、ある種の「凄み」が感じられる。

「あのセリフは、漫画の表情をイメージしながら言うようにしました。監督からも、『今まで誰にも見せたことない顔で!』って言われて、一回だけ「それだよ、それそれ!」みたいに上手くできたんですけど、その後なかなか再現できませんでした。でも繰り返していくうちに、だんだん監督がイメージする“佐伯さん”の顔になっていたみたいで、監督からも『良かったよ!』って言っていただきました。“佐伯さん”のシーンは基本的に順撮りだったので、私としてはすごいやりやすかったです」

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―― 秋田の中にも佐伯のようなダークな面はあるのか訊ねると、こんな答えが返ってきた。

「ダークな面ですか? う~ん、どうなんだろう(笑)。でも、佐伯さんももともとそんな人ではなかったのに、春日くんに引っ張り出されてダークな部分が出てきたわけですよね。そう考えると、もし私の前にも春日くんみたいな人が現れたら、あんな一面も出てくるかもしれません」

―― 映画の中で特に印象的だったのは、原作を忠実に再現したシーンなのだという。

「春日くんと仲村さんが黒板を汚していくシーンはすごかったです。めちゃくちゃになった教室に入って、『えー?』って驚く場面はあるんですが、現場では汚している過程を見ていないので、完成版を観て『漫画そのままですごいなぁ』と驚きました。佐伯さんと春日が初めてデートしたときに、尾行してきた仲村さんが木の陰からぴょんぴょんって出てくるところも可愛くて好きです。撮影の時もすごい面白くて」

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―― 最後に、目標にしている女優像についても訊いてみた。

「『惡の華』で“佐伯さん”を演じたことで、『私にもいろんな表情ができるんだなぁ』と思えた部分もあります。でもその反面、“佐伯さん”のピュアなところが出しきれてなかったんじゃないか……とも感じていて、まだまだだなぁって。将来的には、すごい善い人から、すごい悪女まで演じられる女優さんになりたいです。事務所の先輩だからってわけではなく、森川葵さんが目標です。もし私に「やれ!」って言われても多分できないんですけど(笑)、森川さんは役柄によっては坊主にもされていて。いつもすごいなと思って憧れています」

―― ずばり、秋田の考える映画『惡の華』の見所とは?

「『惡の華』は、中学生の心の中の葛藤とか、大人にはわからないグチャグチャした感情から物語が始まるんですが、とにかく登場人物の感情のアップダウンが激しい作品です。登場人物たちの心の中を想像しながら観ると、きっと面白いんじゃないかなと思います」


Writing:渡邊玲子/Hair&Make-up:坂手マキ(vicca)/Styling:高野夏季

インフォメーション

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(C)押見修造/講談社 (C)2019映画『惡の華』製作委員会
配給:ファントム・フィルム

MOVIE

『惡の華』

9月27日(金)より、 TOHOシネマズ 日比谷他全国ロードショー


山々に囲まれた閉塞感に満ちた地方都市。中学2年の春日高男(伊藤健太郎)は、ボードレールの詩集「惡の華」を心の拠り所に、息苦しい毎日をなんとかやり過ごしていた。
ある放課後、春日は教室で憧れのクラスメイト・佐伯奈々子(秋田汐梨)の体操着を見つける。衝動のままに春日は体操着を掴み、その場から逃げ出してしまう。
その一部始終を目撃したクラスの問題児・仲村佐和(玉城ティナ)は、そのことを秘密にする代わりに、春日にある“契約”を持ちかける。こうして仲村と春日の悪夢のような主従関係が始まった…。
仲村に支配された春日は、仲村からの変態的な要求に翻弄されるうちに、アイデンティティが崩壊し、絶望を知る。
そして、「惡の華」への憧れと同じような魅力を仲村にも感じ始めた頃、2人は夏祭りの夜に大事件を起こしてしまう…

▼公式サイト
http://akunohana-movie.jp/



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