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映画公開決定の発表とともに披露されたのは、出演者たちの顔が塗りつぶされたビジュアル。「死にたい」とつぶやく映像からキャスト予想が盛り上がった『十二人の死にたい子どもたち』。最後まで謎だった4番の正体も明らかになり、いよいよ公開に。全員、平成生まれという若手俳優12人が廃虚となった病院を舞台に、熱演を繰り広げる。オーディションで2番・ケンイチ役を勝ち取った渕野に役作りや見どころについて聞いた。

悩みがあっても生きていれば希望はある。そんなことが伝わると嬉しい

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―― 原作は『天地明察』などで知られる冲方丁氏の初となる現代サスペンス。直木賞候補にもなり、話題となった作品だ。育った環境が異なる12人の未成年たちが“死にたい”と思いつめ、集団安楽死の誘いを見つけ集まってくることからストーリーは始まる。緊迫する心理戦が見どころのひとつで、12人中6人は、すでに主演を務めるなどキャリアのある若手俳優を起用。残りの6人はオーディションで選出された。そのひとりが渕野だ。

「オーディションはいい緊張感を持ちながら臨むことができました。これまでも色々なオーディションを受けてきましたが、そのほとんどがまずは自己紹介から始まるのですが、今回は部屋に入るとすぐに芝居をすることに。演じる役もひとつではなく、かわるがわるやっていったので、どの役に選ばれるのかもわからない状態でした。堤幸彦監督の作品にぜひ出てみたいと思っていたので、絶対に受かってやる!という強い気持ちもありつつ、お芝居を純粋に楽しもうという気持ちが大きかったですね。落ちても悔いが残らないよう全力でやりきりましたが、返事がくるまではやっぱり不安で。マネージャーさんから連絡がきたときは、仕事で地方にいてほかの共演者とご飯を食べていたのですが、電話で「堤組が決まったよ」と言われた瞬間、めちゃくちゃ大きい声で「えーーーー!」と叫んでしまったほどびっくりしました。僕の大きな声でまわりも驚いたほど(笑)。さらに驚いたというか、予想外だったのはケンイチ役だったこと。僕のなかでは選ばれるなら8番のタカヒロかなと思っていたので」

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―― 予想外だったと言いつつも、実は自分に似ているところがあり演じやすかったという。

「ケンイチは空気が読めなくて、とにかくうざいキャラクター。相手の気持ちも考えずに思ったことを口に出してしまうクラスに一人はいるであろう男子をイメージして、とにかくうざがられるように全身を使って演じました。堤監督からは顔からうざい感じが出るくらい思い切って演じてほしいと、何度も『もっとうざく』と言われていましたね。僕のなかにもそういう部分があるのか、最終的にはケンイチを楽しみながら演じることができました」

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―― 全員の意思を確認すれば、安楽死を実行するだけだったのに、そこにはなぜか死体が横たわっているという密室サスペンス。12人のなかに犯人がいるのか、別の侵入者がいるのか……。素性がわからないからこそ、疑心暗鬼に陥っていく12人。病院の一室で繰り広げられる心理戦は、まるで舞台を見ているかのような臨場感。白熱する演技を引っ張っていくのは、杉咲花、新田真剣佑、北村匠海、高杉真宙、黒島結菜、橋本環奈。もちろん、オーディション組もひけをとらない演技で応戦。撮影現場は緊張感があったのでは?

「本当の廃病院とスタジオを使って撮影をしました。12人が集まるホールはスタジオなのですが異質で……、空気感が怖かったです。12人が揃うとまた空気が変わって、緊張感が増しました。今回は長回しの撮影が多く、40分一気に撮ることもあって、まさに舞台。失敗できない緊張感もありますが、その分集中して演じることができたと思います。ケンイチは空気を壊すキャラなので、ピンとはりつめたなかでも思い切ってぶち壊せたのが楽しかったです。みんなそれぞれが集中して役に入り込み、撮影に挑むという感じでした。ただ休憩中は特に芝居の話をすることもなく、ゲームの話とか他愛もないことで盛り上がっていました(笑)。ゲームという共通の趣味があったので、マッケン(新田さん)や萩原(利久)くん、坂東(龍汰)くんとはすぐに仲良くなれました。同世代なので居心地の良さもありつつ、いいライバルというか刺激し合える仲間という気がします。役に憑依する人達なので、ひとりひとりの芝居を見ながら勉強になるところがたくさんありました。同時に、僕ももっとたくさんの作品に出て、みんなと撮影現場で会いたいと思いました。オーディション組も色々な作品に出ているので、負けていられないですから」

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―― いじめや虐待など十二通りの悩みを抱えた少年少女たち。渕野は「死にたい」と思うほどの悩みを抱えたことはあるのだろうか。

「うーん……。そこまで思いつめたことはまだないです。もちろん悩むことはあるけれど、できるだけプラス思考でいたいんです。自分のなかで整理をして、明日からまた頑張ろうと前に進みたい。これといったリセット方法はないけれど、何かに没頭していると自然と忘れてしまうんです。でも、ふと思い出す瞬間もある。100%なかったことにはならないけれど、仕事や趣味に集中することで自然と昇華されていく気がします。映画はタイトルや未成年が安楽死をするために集まるという内容を聞くと、過激な話に思われるかもしれませんが、悩みを抱えている人に観て欲しいと思っています。ひとりで悩んでいると周りが見えなくなることがあるけれど、そういうときこそ別のことに没頭すると冷静になれるというか、我にかえる瞬間があると思うんです。完成した作品を観て、結末を知っているはずなのに、この先どうなるんだろうというドキドキ感がありました。クライマックスまで気が抜けないけれど、観終わったあとには何かプラスになることがあると思う。悩んだり苦しんだりしてもいい、でも死ななくていい。生きていればいいこともきっとあるから」

―― 堤監督をはじめ、共演者からもたくさんの刺激を受けた渕野。今後の目標は?

「得られることがたくさんあって、撮影中は毎日が勉強だったし鍛えられました。特に、柔軟性が養われたかなと思います。監督からの指導に対しても、芝居をする相手とのやり取りもそう。その場で対応できる力がついたと思います。俳優としてまだまだこれからですが、この映画を通じて一歩前に進めた実感があります。具体的にこういう役をやりたいというよりは、まずはたくさん現場を経験して今回共演したみんなとまた芝居をするのが目標。いろんな現場で会えるよう頑張りたいです」


Writing:岩淵美樹

インフォメーション

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(C)2019「十二人の死にたい子どもたち」製作委員会

MOVIE

『十二人の死にたい子どもたち』

1月25日(金)公開


ベストセラー作家・冲方丁による長編サスペンスが原作。それぞれ悩みを抱え安楽死をするために閉鎖された病院に集まった12人の少年少女たち。そこにはいるはずのない13人目の少年の死体を見つけ、犯人探しがはじまる。死体は誰なのか、犯人は……。謎解きをするなかで、徐々にそれぞれの死にたい理由が明らかになっていく。

▼公式サイト
http://wwws.warnerbros.co.jp/shinitai12/


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