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11月8日(金)より福岡県先行、11月15日より絶賛上映中の映画『いのちスケッチ』で獣医師を演じた藤本泉。舞台となった大牟田市動物園は、動物の幸せを第一に考える“動物福祉に特化した動物園”として世界からも注目されている。出演をきっかけに動物福祉に興味を持ったという藤本に、役作りや、作品を通して知ったこと、大好きな動物、そして、福岡県大牟田市での思い出を語ってもらった。

獣医師という役をいただけたことは、本当にうれしかった

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―― 獣医師を演じるにあたって、役作りのためにどのようなリサーチをしたのだろうか。

「獣医師という役は、専門的な動きが必要になります。実際に動物園で働く獣医師の方に、どんな仕事なのか、どういう意識を持って働いているのかなど、たくさんお話を伺いました。大人になるにつれて動物園の動物は、檻の中で過ごして幸せなのかと思うことがありました。そういう気持ちを素直にぶつけて、動物園の存在意義などを教えていただきました。印象的だったのは、動物園は憩い、学習、調査の場以外にも役割がある。動物園で育てたライオンを野生に返せる日が来れば、絶滅危惧種になった動物、人間によって絶滅の危機にある動物たちを人間の手で返せるのではと思い、毎日働いているというお話でした。確かに動物園がないと学べないことは多い、とても大切な場所なんだと、改めて思いました」

―― 彩は「少し浮いた存在」という捉え方をしていたという。

「私が演じた彩は、アメリカの大学を出てこの動物園にやってきた獣医師なのですが、地元出身ではないので他の飼育員さん達とは馴染めていない部分があります。とても優秀ですし、他の飼育員さん同様動物が大好きなのですが、獣医師という立場でもあるので、動物に対しての目線も少し違うし、アメリカに戻る予定もあったりするので、ちょっぴり浮いている感じがしました」

―― 撮影前の動物園の見学で印象的だったことを教えてもらった。

「動物が大好きなので、今でも動物園や水族館にはよく行きます。圧倒されるような大型動物が大好きです。なので、撮影前に動物園の見学で、中を案内してもらった際に、気づいたらライオンにお肉をあげていたというほど、自然に近づくことができました。普通は、檻の手前に垣根があって近づけないようになっているのですが、そこを超えてグッと近づいていました。すごく幸せな時間でした。もちろん飼育員さんの許可がないと出来ませんが、そういうふれあいもオープンに受け入れてくださる動物園なんです」

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―― ライオンとの共演も怖さは感じなかったという。

「自分たちがどう感じるかよりも、カメラを向けられ大勢のスタッフに見られることで、動物達がストレスを感じないような方法を探っていきました。通常、撮影は段取りで動きを決め、テスト、そして本番と3ステップやるものですが、これを全部やってしまうと、動物にストレスを与えてしまいます。なので、檻の前ではない場所で、段取りとテストを行い、本番の声がかかって初めて檻の前に近づいてお芝居をしました。ある意味、ぶっつけ本番みたいなイメージだったので、違う意味での緊張感がありました」

―― 動物の思い出について聞いた。

「子供の頃から動物が大好きで、特に犬とイルカが好きでした。小学生の頃から飼い始めた犬が、今も元気でいますよ」

―― 「延命動物園」として登場する大牟田市動物園。コンセプトのある動物園に触れて、考えることも多かったという。

「まずは環境エンリッチメントです。動物園の動物は、檻に入れられて一生そこで過ごすことになるけれど、その生活の中で変化を与えてあげると、その動物の持っている能力が発揮できたり、ストレス軽減にもなる。動物園の動物も幸せに過ごすことができるんだと思って、うれしくなりました。そして、ハズバンダリートレーニングは驚くことがとても多かったです。麻酔の量を間違えればそれが原因で動物を死なせてしまうこともありますし、麻酔に失敗すれば、動物は人間不信になることもあるそうで、とても危険が伴うものだと知りました。それに、麻酔を打たないとできない健康診断もあるので、麻酔はとても重要です。でも、ここの動物園は、麻酔を打たずに採血を行うという取り組みをしている動物園。そのトレーニングは1日に5分ずつしかできないので、成功するためには地道なトレーニングが大切なんです」

―― 劇中に登場するライオンの無麻酔の採血以外にも、印象的なことがあったそうだ。

「ツキノワグマのツッキーは、獣医さんやスタッフさんが合図をすると、口を大きく開けて自分から口の中を見せてくれます。びっくりもしたし、とても衝撃的でした。アザラシやサル、この動物園の半数以上の動物が自分から手を出して採血させてくれる様子を見て、画期的だと思ったし、ここまで進んでいるのかと感動しました。こういう取り組みはもっと広がるべきだと改めて思いました」

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―― 劇中には、ライオンの採血に成功したシーンが登場する。

「あさひはストレスを感じやすいライオンです。実は、最初にストレスを与えてしまったこともあり、その反省を活かして撮影に挑みました。映画としてもクライマックスの大事なシーンですし、あさひの採血も成功させなければいけない。とても緊張感のあるシーンでした。正直言って、お芝居をしている余裕がないくらいの極度の緊張に包まれていました。異様な空気の中撮影が始まったのですが、実際にカメラが回ったら、撮影もそして採血も無事に成功。そのよろこびと緊張から解き放たれた瞬間に、どーっと涙が流れました。「映画の神様が降りてきたね」とみんなでよろこんだシーンです」

―― 共演の佐藤寛太さんの印象について聞いた。

「明るくて、気遣いをしてくれる方です。すごく長くて大変な撮影の時にも現場を盛り上げてくれました。役者にもスタッフにも気遣いをしていて、ありがたい存在でした。佐藤さんは福岡出身なので、本当に方言でしゃべっていることが多かったので、すごくのびのびと楽しそうに見えました」

―― 福岡での撮影は初めてだったという。

「福岡、初上陸です(笑)。大牟田市に約2週間いたので、愛着もわきましたし、地元の方の応援をダイレクトに感じた撮影でした。帰るのが本当に寂しくなるくらい、温かく迎え入れ、協力していただいたみなさんに感謝しています。大牟田のラーメンは豚骨臭がきつめで苦手な方も多いそうですが、私には大好きな味でした。とはいえ、いきなりは心配だったので、あっさりめからスタートして段階を踏んで、徐々にこってり系にチャレンジしてみました。ラーメン、本当にたくさん食べました。あとは、海鮮! 地元の方が、朝早く、わざわざ佐賀までおいしい牡蠣を買いに行ってくださったこともありました。本当においしい撮影でした(笑)」

―― 最後にメッセージを!

「小さい頃から動物が大好きで、獣医師という役をいただけたことは、本当にうれしかったです。作品に携わったことで動物福祉にすごく興味が湧きました。今後は、動物を助けたり、保護犬の問題にも向き合っていきたいと思いました。涼太も最初は漫画家を目指していたけれど、動物の命と向き合ったことで、自分の進む道を見つけることができました。どんなきっかけで、自分の進む道が見つかるかわかりません。だけど、少しのきっかけで涼太のように立ち直ったり、生きがいを見つけることもあります。役者として発信をする仕事と、動物に携わっていくことを両方やっていきたい。それが今後の私の目標です。いろいろ考えるきっかけをいただいた素敵な作品なので、みなさんにも何か感じていただけたらうれしいです」


Writing:タナカシノブ

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(C)「いのちスケッチ」製作委員会

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『いのちスケッチ』

絶賛上映中!


田中亮太は漫画家を目指して東京で奮闘していたが、自分の夢に限界を感じ、故郷の福岡に帰ってきた。軽い気持ちで始めた動物園飼育員の仕事を通してたくさんの人と出会い、初めて動物の命について考えるようになる。また、家族が抱える困難とも向き合い絆を取り戻し、人との触れ合いによって、再び一歩踏み出す勇気を取り戻していく…。

▼公式サイト
inochisketch.com



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