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ドラマ「おいしい給食」の2年ぶりの続編「おいしい給食 season2」が放送中。給食マニアの教師・甘利田幸男と、給食マニアの生徒・神野ゴウによる、どちらが給食を「おいしく食べるか」という闘いを描く学園グルメコメディ。本作の主演・甘利田幸男役の市原に、パワーアップしたシーズン2の見どころや溢れる「おいしい給食」愛について、さらに、2021年も数多くの映画やドラマに出演する中で考えた“作品を作ること”への想いなどを聞いた。

この作品を愛してくださる方たちが、楽しんでくださることだけを考えて撮影していました

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―― 市原は甘利田幸男というキャラクターの魅力をどう捉えているのだろうか。

「人生を精一杯、必死に生きている姿がとても魅力的だと思います。給食に関わる出来事ひとつひとつに感情を動かされて、あんなリアクションをしてしまうくらい何かを好きになれることはとても素敵ですし、甘利田のように人生を楽しむことができたら幸せだと感じながら演じています」

―― パワーアップしたシーズン2。甘利田のテンションの高さに、撮影時のカロリー消費も気になるところだ。

「カロリーはかなり必要なのですが、食事をしてから撮影に臨むと緊張感がよれてしまったり、肉体的にも重くなってしまうので、基本的には食事を制限し挑みました。今回の撮影は、正直すごく大変でした。この作品を愛してくださる方たちが、楽しんでくださることだけを考えて撮影していました。嘘偽りなく、ただただ観る方たちのことだけを考えてやっていたと言えます。甘利田というキャラクターが一生懸命自分の人生を生きる様が、人間臭くて愛くるしくて、はがゆくて、いつまでも観ていたくなるような滑稽な姿になればいいなと思っていました。人が普段、誰にも見せない姿を楽しむことができるのが作品というものです。『おいしい給食』では、ある種“恥”のような部分をさらしている甘利田の姿を存分に楽しんでいただきたいです」

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―― 「おいしい給食」チームの撮影現場はどんな感じなのだろうか。

「阿吽の呼吸でやっています。最初から作品への愛の強いチームでしたが、撮影を重ねるにつれ、本当にいいチームになったと感じています。オリジナル作品なので、手作りしてきたという感覚があります。それこそ、衣装ひとつとってもみんなのこだわりがしっかりとあって、“あーでもない、こーでもない”と意見の飛び交う現場でした。持ち道具選びも担当を超えてアイデアを出し合ったり、衣装以外のスタッフがネクタイの候補をたくさん持参してくれたり。甘利田が着けている時計は、助監督の私物でおじいさんの形見でした。すごくいいデザインだね、という話から、ぜひ使ってくださいという流れになってお借りしたり。シーズン2のポスター撮影でもみんなでポーズなどを次々に提案し合ったり。『おいしい給食』の現場に帰ってきたと実感しました。撮影現場以外でも愛は溢れちゃって、僕は前作の打ち上げのときには、監督に抱きついてキスしていますから(笑)。監督のこと、そして作品のことが好きだと声を大にして言いたくなる現場でしたから、思わずしちゃったのかもしれません(笑)」

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―― コロナ禍で打ち上げや意見交換の機会も少なくなり、改めてコミュニケーションの重要性を感じているという。

「今は、打ち上げどころか撮影中も必要以上におしゃべりをしないという状況で作品作りをしなければなりません。意見交換を十分にできない、極力減らしてやる撮影は、物作りの本質からは遥かにかけ離れていると思います。話し合いながら、ときには相手の人間性を知りながら、どんなビジョンを持っているのか、何を見せたいのかなど、いろいろな話をする中で出てきた要素、要因が作品に出てくるものです。それができない今の状況はすごく悔しいです」

―― 生徒役の若い役者にとって、市原がこれまでの現場で学んだことを多くの言葉で伝えられないのは、非常に残念なことだが、制限のある中で、できる限りのコミュニケーションはしていたようだ。

「たとえば相手方の表情によったカットの撮影で、カメラには映らない、いわゆる“お付き合い”の芝居をするとき、そこでも本気の芝居をすることは心がけています。泣きの芝居があったら、僕は、テストだろうが、映らないシーンであろうが全部泣きます。あとは現場に入る際、相手の顔を見て毎回笑顔で挨拶することは意識していました。“おはよう”という言葉に、“体調大丈夫?”“一緒にがんばろうね”などありとあらゆる想いを込めて声をかけていました。クランクアップ時には生徒役のみんなに卒業証書を渡したのですが、みんな泣いていたので、積極的に言葉を交わせる現場ではなかったけれど、真摯に作品に向き合ってくれたと感じてとてもうれしかったです。僕も泣きそうだったのですが、まだ撮影が残っていたので、グッと堪えて証書を手渡しました。素敵なスタッフ、キャストで作品作りができたことは僕の宝です。そうやってできた作品をファンのみなさまにお届けできることは、最高のよろこびです」

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―― 「おいしい給食」は市原にとってどのような作品なのだろうか。

「ものづくりに欠かせないものを忘れさせずにいてくれる、本当に貴重な作品です。作品に携わる人すべてから愛を感じるし、意見や知恵を出し合いながら作り上げてきました。ものづくりはこうでなきゃ、と感じさせてくれます。現場に泥臭くしがみつき、本番までの時間をいかに大切に過ごすべきか。その大切さを学んできたからこそ、こういう現場に出会えたことを幸せに思っています」

―― 甘利田が校長になるまでさまざまな展開を予想していることを伝えると、「給食の現場では、いろんなアイデアが出ています」と微笑む。

「毎回出し切って演じていますが、挑戦させてくれる現場なので、もっとやれることはたくさんあるとも思っています。シーズン2の話も前作の打ち上げでの “次、書いちゃいますけど、いいですか?”という脚本の永森(裕二)さんの声で動き始めました。今後も何があるかはわからないですね。現場では、修学旅行などで飛行機に乗り、給食で機内食を食べるというのもありなんて声も出ています(笑)」

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―― 2021年はドラマのほかに、『ヤクザと家族The Family』、『太陽は動かない』、『リカ ~自称28歳の純愛モンスター~』と立て続けに出演映画が公開された。撮影現場での制限がある状況下で改めて、映画作りについて考えたことがあるという。

「一世一代の芝居を目指していきたいという気持ちがあります。散り際に何を咲かすことができるのかを、そろそろ考えなければならない年齢なのかなと思ったりもします。何かを失ってもいいからやっていかなきゃいけない芝居があるような気がしています。具体的にそれが何なのか、今はまだわかりません。これまで制限される表現や芝居の中で、ずっともがきながらも、生々しい芝居がしたいと思い続けてきました。自分で撮るのか、映画になるのか、長編なのか短編なのか、どんなものになるかはわからないけれど、何かものを作っていきたいという欲がすごくありますし、大事だと思っています。自分から何かを仕掛けてものを作る作業として、写真を撮ることはやっていますが、自分の本線である芝居や作品の中でも、何かを発信して行くべきだと考えています。しっかり自分が役者であるために、何かをやり抜く、そんな作品を作ってみたいです」


Writing:タナカシノブ/Photo:笹森健一

インフォメーション

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(C)2021「おいしい給食」製作委員会

TV

『おいしい給食 season2』

2021年10月よりテレビ神奈川、TOKYO MX、BS12トゥエルビほかにて放送中!


▼公式サイト
https://oishi-kyushoku2.com/

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