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現在放送中のNHKの大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~』で、本作の語り部であり昭和の大名人・古今亭志ん生こと美濃部孝蔵の妻、おりんを演じている夏帆。初出演となる大河ドラマへの想いや作品の魅力を語ってもらった。

おりんさんは全てが魅力的です。これだけ人のために尽くせるのはすごいと思います

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―― 大河ドラマに出演が決まった時の感想を聞くとこう語った。

「私の周りで宮藤(官九郎)さんが東京オリンピックを舞台に大河ドラマをやるって噂になっていたのですが、話を聞いて絶対に私も出たいと思ったんです。絶対面白いじゃないですか、宮藤さんが本を書かれるなんて。しかも東京オリンピックという割と近代のものを大河ドラマでやるのがとても挑戦的だし、一体どんな作品になるんだろうと思いました。実際オファーを頂いた時は本当に嬉しかったです。森山(未來)さんが孝蔵さんを演じられるというのが先に決まっていたので、森山さんと初めてご一緒させていただけることもとても光栄に思いました」

―― その日暮らしで稼いだ金は「飲む、打つ、買う」の三道楽にすべて使い果たし、やりたい放題の孝蔵におりんは振り回されながらも支えていく。一体、孝蔵のどこに魅力を感じているのだろう。

「結婚したからといって真面目に生きていくわけではなく、ずっと変わらないのが孝蔵さんの魅力だと思います。そして何より孝蔵さんの落語への情熱と才能を誰よりも信じていたのがおりんさん。いつかはものになるじゃないですけど、とても破天荒だしめちゃくちゃですけど、それでも側で支えていくのは何か熱いモノを感じていたんだと思います」

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―― そんな破天荒な孝蔵を演じる森山さんについて聞いてみると―。

「最初はとても緊張していたんです。ただ森山さんは気さくな方で、一緒にお芝居できるのは貴重な経験だと思って演じさせていただいています。森山さんの演じる孝蔵さんは魅力満載ですよね。これだったらしょうがないなって(笑)。生命力はあるし、躍動感もある。これはもう森山さんにしか演じられないと思います。役の魅力もありますけど、大きくは森山さんの魅力だと思います。なかなかこういう風に演じられる役者さんはいないと思います」

―― おりんの晩年を池波志乃さんが演じている。同じ役を演じる二人はどことなく雰囲気が似ていると話題になっているが、意識している部分はあるのだろうか。

「どこかのタイミングでお会いできればと思ってはいるんですけど、演じるパートが違うと撮影日も違うので、志乃さんとはお会いできていないんです。撮影のスタートが放送前で、実際に志乃さんがどうお芝居されているかを観ることができなかったので、お芝居を参考にすることもできず。ただ、志乃さんが出られていた映画などは参考にさせていただきました。ドラマを観ていると志乃さんは本当に品があって色気もあるので、真似できるのかなと思ったんですけど、本と演出の力で寄せていただいているなという印象があります」

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―― おりんは、どんなに大変な状況でも逃げ出さずに夫を支え続ける理想の妻だが、演じる上で重要にしている部分は。

「どんなに暮らしが荒んでいても、孝蔵さんや家族への想いは大事にしたいと思っています。私の登場するシーンは短いシーンが多くて、それでいて1話の中で2、3シーンなので、毎シーン毎シーン難しいんです。断片的なところで始まって終わっていくシーンも多いのですが、それが作品のフリになっているとこもあって。普通のドラマだと徐々に関係を築いていけるんですけど、今回はシーンが変わるごとに時代も変わっていくし、現場で積み重ねることもできないので難しいなと。だからこそ丁寧にやらなくいけないと思いながら演じています」

―― おりんの魅力的だと思う部分は?

「全てが魅力的ですね。これだけ人のために尽くせるのはすごいと思います。当時は制約があるし窮屈だったと思いますが、今の時代にはない生命力を感じます。箱入り娘だったおりんさんが、孝蔵さんと生活していくうちにたくましくなり、子供が産まれてさらにドシっと腹をすえて生活していく。徐々に変化していくところを丁寧に演じられたらいいなと思っているのですが、去年の10月くらいに撮影が始まり、久しぶりに現場に行ったら子供が産まれていて、また数ヶ月後に現場行ったら子供が歩いていて、昨日リハーサルに行ったら自分と同じくらいの背丈になっていました(笑)。撮影期間が空くので、その間を埋めていくのがすごく大変です」

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―― 第23回「大地」(6月16日)の回で関東大震災の混乱の中、おりんが孝蔵に「身重なんだよ!」と言い放つシーンがあった。衝撃的なこのシーンはどうやって撮影されたか聞いてみると。

「私はあのシーンから撮影が始まったのでかなり手探りだったんですけど、とにかく強く演じてほしいという演出は受けました。あれこそ森山さんとの掛け合いの中で生まれたシーンです。真剣であればあるほど面白いシーンだと思います。子供のことを伝えるのが「なんであのタイミングなの?」って思います」

―― 本作で特に印象的だと感じるのはどの部分だろうか。

「宮藤さんの作品に参加させていただくのは今回が3回目なんですけど、本を読んだ印象と出来上がったものが全然が違うんです。本を読んでいて想像できなかったことも実際映像で観て「こういうことだったのか」と思うことがとても多くて、伏線の回収が素晴らしい。今回“オリンピックパート”と“落語パート”があるんですけど、それぞれがリンクしていて、話の繋げ方とか宮藤さんにしかできないと思いますし、毎回感動しています」

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―― 今後、さらに激動の展開になっていく本作。作品のみどころは?

「戦争が始まり、激動の時代の中で孝蔵さんとおりんさんの夫婦の絆がどう深まってどう変わっていくかは見どころだと思います。いい夫婦というか本当にいい奥さんなんです。志ん生さんを支え、さらに息子2人を育て上げておりんさんは本当に天才で今の時代なかなかこういう方はいないのでは、と思います。憧れますね、自分はこういう風にできないと思うので。それだけ孝蔵さんのことを信じていたんだと思いますが…。改めて、本当にいい夫婦だと思います」

―― おりんを演じてみて、自身の理想の夫婦像は変わったのだろうか。

「いろんな夫婦があるなと思いました。作品に入るにあたって、志ん生さんや娘の美津子さんが書かれた本を読んだのですが、実際のおりんさんはドラマのように怒る人ではなかったみたいで、母性の強い人だったんだと思います。孝蔵さんとおりんさんの夫婦がとても素敵なので、いつか自分もって漠然と思いました。実際はなかなか我慢ならないと思うので、真似できないとは思いますけどね(笑)」


インフォメーション

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TV

大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~』

絶賛放送中!


NHK総合 毎週日曜20:00~20:45
NHK BSプレミアム 毎週日曜18:00~18:45
NHK BS4K 毎週日曜09:00~09:45
【再放送】
NHK総合 毎週土曜13:05~13:50
NHK BS4K 毎週日曜08:00~08:45

“日本で初めてオリンピックに参加した男”金栗四三と
“日本にオリンピックを招致した男”田畑政治。
この2人がいなければ、日本のオリンピックはなかった。
日本が初めて参加し、大惨敗を喫した1912年「ストックホルム」。
幻となった1940年「東京」と敗戦、復興、そして・・・平和への祈り。
1964年 東京オリンピックが実現するまでの日本人の“泣き笑い” が刻まれた激動の半世紀を、豪華キャストで描かれる。

▼公式サイト
https://www.nhk.or.jp/idaten/r/

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