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相沢沙呼の青春ファンタジー小説「小説の神様」を、『HiGH&LOW』シリーズの久保茂昭監督が映画化した『小説の神様 君としか描けない物語』が、10月2日(金)から劇場公開される。中学生で作家デビューしたが売れず、自分を見失った高校生小説家の千谷一也に憧れ、文芸部に入部した後輩の成瀬秋乃役を演じた杏花に、役作りの舞台裏や撮影中のエピソードを聞いた。

演じる私の楽しさが観ている人たちにも伝わって、いつか誰かの心を動かせたらいいな

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―― 本作で杏花が演じた文芸部の成瀬秋乃は、物語を書くことに強い情熱を持ち、丸いメガネにリュックを背負ってちょこまか走り回る、コミカルかつキュートなキャラクター。

「オーディション用にいただいた成瀬のセリフを読み込んでいた時に『成瀬ってこういう子だろうな』って、メガネをかけておどおどしている女の子が頭に浮かんできました。私なりの成瀬になるためにオーディションにもメガネをかけていったんです。衣裳合わせでも『それ、成瀬っぽいね』って、そのままメガネキャラが採用に(笑)。『杏花ちゃんだったらどれを選ぶ?』って、私の意見も聞いてくださって、皆で相談しながら一緒に作っていく感じが味わえたのも楽しかったです。ちなみに劇中で成瀬が肌身離さず持っていたアイデアノートは、クランクイン前に一度お預かりして全部自分自身で書き込みました。台本を読んだ時には、成瀬は本来の私とはかけ離れたタイプだと思っていたんですが、久保監督から見るとどこか重なる部分もあったみたいで、『結構似ている部分もあるよね』と言っていただきました(笑)」

―― 「ずり落ちるメガネを指で何度も押さえる癖や、腰を90度近く曲げてペコペコお辞儀する仕草」など、特徴的な成瀬の動きも自分なりにイメージを膨らませていったという杏花。

「『成瀬は好奇心旺盛で、憧れの先輩たちを前に緊張してアガってしまっているんではないか』とか『このシチュエーションでは、きっと成瀬はこんな気持ちになっているんじゃないかな』って、久保監督ともその都度相談しながら成瀬のキャラクターを動作や口調で表現していきました。『成瀬だったら、ここではもう少し細やかな動きをするんじゃないかな』って、自然と身体が動いたんですよね(笑)」

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―― 文芸部の先輩を演じた佐藤大樹や橋本環奈、佐藤流司とは、いずれも本作が初共演だったというが、地方ロケが多かったこともあり、4人はすっかり意気投合。アドリブの多い芝居の掛け合いも楽しんだという。

「私自身はすごく人見知りなんですが、皆さんそれぞれがムードメーカーな方たちばかりで、すんなり輪の中に入っていくことが出来ました。中でも橋本環奈さんはどんな人に対してもものすごくフレンドリーで、年下の私にも率先して声をかけてくださって、とてもありがたかったです。佐藤大樹さんも、佐藤流司さんもすごく気さくな方たちで。偶然お二人とも“佐藤さん”だったこともあり、下のお名前で呼ばせていただいていました(笑)。私は流司さんとお芝居するシーンが多かったのですが、流司さんからは沢山アドリブが飛んでくるので、その場その場で臨機応変に掛け合いを楽しんでいた感じもあります。現場の空気感やお芝居のテンポも先輩方が全部作ってくださったので、私はその流れにただただ乗っからせていただきました」

―― CGを駆使した色鮮やかなビジュアルはもちろん、登場人物ごとにテーマソングが入れ替わるなど、これまでミュージックビデオを多数手がけてきた久保監督ならではのこだわりが随所に詰まった本作。映画の冒頭では、千谷一也の心情に合わせたかのようにモノクロだった世界が、売れっ子作家・小余綾詩凪の紡ぎ出す物語の力で一気に色づいていく。

「いままで映画館でモノクロ映画を観たことがなかったので、始まった瞬間からすごく新鮮で、独特の世界観にすっかり引き込まれてしまいました。第一章、第二章、第三章……と、章ごとに主人公が入れ変わる設定も、台本を読んだ時から『すごく素敵だなぁ』『あまり他にない作りの映画だなぁ』と感じていたんですが、完成を観て『うわぁ、さすがだなぁ』って感動しました。成瀬のプロモーションビデオ風のカットは第三章の冒頭に流れるんですが、撮影するときはグリーンバックだったので実は完成がイメージしにくい部分もあったんです。でも監督が絵コンテを片手に『はい、じゃあ今から怒った表情して!』みたいに、私のすぐ隣で指示を出してくださって。CGと音楽が入った状態で観たら、まさに絵コンテのイメージ通りに仕上がっていたのには本当に驚きました」

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―― かたや「もともと吹奏楽部が使っていた」という設定の文芸部の部室や、壁一面が書棚になった一也の書斎など、デジタルだけでは表現できないぬくもりや重厚感が感じられるのも、本作ならではの特徴だ。

「文芸部の部室のセットにもすごく遊び心があって、よく見ると壁の本棚がグランドピアノの形になっていたりもするんです。撮影の合間もずっと部室の中で小道具を触ったり、実際に何10冊も積んである本を読んだりしながら、飽きることなく楽しんで過ごすことができました」

―― 文芸部員たちがテニスの試合に興じる爽やかなシーンの舞台裏も、笑顔でこう振り返る。

「よりリアルな小説を書くために、文芸部の皆でテニス部に体験入部するシーンがあるんですが、真夏に赤い長袖ジャージを着て撮影していたので、とにかく暑かったんです。皆さん真っ黒に日焼けしながら、テニスの練習を頑張りました。私はつい最近まで高校生だったんですが、『うわぁ、学校生活ってこんな感じだったよなぁ』って懐かしくなりました(笑)」

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―― 最後に、本作の見どころを改めて語ってもらった。

「一見デコボコな二人が、時に葛藤したり奮闘したりしながらも、一緒に小説を作り上げていく……というお話なんですが、その過程で二人の間に“小説を超えた何か”が生まれるところが、ものすごく感動的だなって感じました。お互いにぶつかり合って乗り越えていける二人の関係にも憧れますし、きっと観ている方々も『青春ってこういうものだよなぁ』って、共感して感動していただけるんじゃないかと思っています。この作品は主人公の二人だけではなく、4人の視点から描かれているので、一度観終わったあとに、今度は別のキャラクターの視点で観る面白さもあると思うんです。観るたびに新しい発見があると思うので、きっと何回観ても楽しめるんじゃないかな。『小説には人の心を動かす力がある』というのが本作のテーマなんですが、私自身は、お芝居や歌や踊りで表現することで、自分自身を解放している部分があるんです。私が表現しながら感じている楽しさが、それを観てくださる人たちにも伝わって、いつか誰かの心を動かせる日が来たらいいなって思っています」


Writing:渡邊玲子

インフォメーション

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(C)2020映画「小説の神様」製作委員会

MOVIE

『小説の神様 君としか描けない物語』

10月2日(金)公開


中学生で作家デビューしたが、作品はSNSで酷評され、自分を見失った売れない高校生小説家・千谷一也。一方、同じクラスの人気者でドSな性格の上、ヒット作を連発する高校生小説家・小余綾詩凪。底辺作家と人気作家、性格もクラスでの立ち位置も、すべてが真逆の2人に、編集者から下されたミッション、それは、二人で協力し、大ベストセラーを生み出すことだった! ダメな男子とキラキラ女子、一見正反対の二人が、反発しながらも足りないものを補い合い、物語を一緒に作るうちに、一也は、詩凪の誰にも言えない大きな秘密を知ってしまう……。友情を超えて近付く二人の距離。悩み傷つきながらも、好きなことをあきらめずに挑戦し続けた先で、二人が生み出す<物語>の行方は……?

▼公式サイト
https://shokami.jp/



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