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セガが産んだ世界的なゲーム・キャラクター「ソニック」が主人公の映画『ソニック・ザ・ムービー』がアメリカで実写映画化された。日本では3月27日に公開される予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大防止のために公開が3ヶ月延期になり、6月26日に初日を迎えた。日本語吹替版でソニック役を務める中川大志に、公開を迎えた心境や作品の魅力について聞いた。

僕自身、ソニックのことをさらに好きになりました

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―― 公開日まであと数日となった6月下旬のある日、中川大志はTOHOシネマズ六本木ヒルズのロビーで、ソニックと一緒に感染予防デモンストレーションに臨んでいた。現在の心境を聞くと、笑顔とともに「いやー、長かったです」という返答があった。

「やっと公開されることになって、まずは一安心です。このような状況のなかで、劇場で映画が上映できる環境を整えてくださった方々に本当に感謝しています。やっとみなさんに観ていただけることが本当に嬉しいです」

―― 本作でジム・キャリーが演じる悪役、ドクター・ロボトニックの声を担当した山寺宏一から「大志は天才で努力家」と絶賛されているように、若手実力派として全幅の信頼を寄せられている中川。22歳にして「なんでもできて当然」とハードルが上がりまくっている状況において、本人はこの大仕事にどう臨んだのか。

「僕は声の仕事の専門ではないけれど、そこでやらせてもらうからには、『役者が声優をやっている』という言い訳や、『初めての経験をさせていただく』という甘えは許されないと思います。お引き受けした以上は、結果を100パーセント出さなければ、専門職である声優さんにも、お客さんにも失礼になってしまうので。そのために、120パーセントの結果を出すつもりで取り組みました」

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―― だからこそ、不安はあったという。

「このソニックという役は高い技術が求められる役だったので、経験がそれほどない自分にどこまでやれるのかという不安はすごくありました。だから、『絶対無理です』と、一度断ってしまったんです。でも、子供の頃から慣れ親しんだキャラクターが映画になって、そのキャラクターの日本語の吹替えを誰にやらせようとなったときに、僕に話が回ってきたと考えると、ものすごい奇跡なんですよね。お断りしてからもソニックのことがどうしても頭から離れなくて。『これはやらなかったらいつか後悔するかもしれない』と思ったので、飛び込む決心をしました」

―― 幼い頃から注いだキャラクターへの愛情。オリジナルのストーリーにおけるキャラクターの在り方。ベン・シュワルツによるアメリカ版の吹き替え。これらのなかから何を取捨選択し、中川大志版ソニックを作っていったのだろうか。

「これまでゲームやいろいろなところで描かれてきた、カッコよくて足が速いソニックのパブリックなイメージはもちろん、アメリカ版のソニックの声からも、表現の豊かさなど、たくさんのヒントをもらいました。でも、演じる上で一番軸となったのは、ソニックの生みの親である、セガのチームの人たちからいただいた、『ソニックは、子どもたちにとって、近所の憧れのお兄ちゃん。「あのお兄ちゃんについて行ったらなんか面白いことが起きそう!」と思われるような存在』という言葉でした。いつでもどんな状況でも飄々としていて、どんな状況も楽しむ余裕がある、クールでおちゃめなイメージが浮かびました」

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―― 本作では、宇宙の果てに暮らしていたソニックが、アメリカの平和な田舎町に紛れ込む。

「ソニックの生い立ちやパーソナルな部分が、作り込まれたビジュアルで、たくさん描かれているのは、映画ならではだと思います。僕自身、ソニックのことをより知ることができたし、さらに好きになりました。だからこそ、彼の繊細な表情や感情を、声で表現できたらいいなと思いながら演じました」

―― 人目につかないように暮らしながら、夜中の野球場で独りで野球の試合を繰り広げるソニックの明るさと健気さに胸を鷲掴みにされてしまった。そんなソニックが保安官のトムと出会い、サンフランシスコへと向かうことになる。その道中でバーに立ち寄るシーンが、中川のお気に入りの1つだという。

「ソニックは地球でやりたいことリストを次々と実現していくんです。その1つがスポーツで競うことでした。他のお客さんと揉め事が起きたときに、高速で移動できるソニックならではの戦い方をするシーンは、音楽も最高ですしカッコいい! お芝居としては、ソニックが楽しんでいていつもよりテンションが高いので、そこを意識しました」

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―― ソニックのスーパーパワーを悪事に利用しようとするドクター・ロボトニックとの攻防戦や、トムとの友情ストーリーが、世界スケールで描かれる。

「とても完成度が高い、劇場で観るのにぴったりなアトラクションムービーだと思います。映像も音楽もカッコいいし、ストーリーもテンポが速いけれど、すごく丁寧に描写されているので、気づいたらソニックに感情移入してるはず。『楽しい映画』と言うとありきたりですけど、本当にそうなんですよね(笑)。ちっちゃい子も、大人も、絶対に観て損はない映画になっていると思います」

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―― 『ソニック・ザ・ムービー』が公開されるまでの3ヶ月間、ステイホームを経て、そして2ヶ月ぶりに現場に立ってみて、自身の仕事についていろいろなことを考えたという。

「ステイホーム中に、エンタメの意義を考えさせられました。たいへんな状況ですけど、音楽もドラマも映画も雑誌もないと寂しい。なくても死なないんだけど、ないと困ると思っていただけるものを作りたい。それくらいの意味をもたせたい。昔からそう思ってはいましたが、改めて強く思うようになりました。6月から現場に立って思うのは、『あー、やっぱり楽しいなー』と。基本的にやることは変わらないんですけど、状況は変わっています。新しい当たり前がいろいろできているので、僕もそこには徐々に慣れていかないといけないと思っています。止まっちゃったら何もできないので。何より、観てくださる人たちがいての僕らの仕事だということは、忘れずに届け続けたいです」


Writing:須永貴子

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(C)2020 PARAMOUNT PICTURES AND SEGA OF AMERICA, INC. ALL RIGHTS RESERVED.

MOVIE

『ソニック・ザ・ムービー』

公開中!


1991年にセガが開発したゲームのキャラクターとして誕生した、超音速で走る青いハリネズミ、ソニックを主人公にした実写映画。ソニックはアメリカの田舎町で、孤独に暮らしていた。ある日、彼のスーパーパワーが地球の制服を企む悪の天才科学者ドクター・ロボトニックに知られてしまう。追われる身となったソニックは、善良な保安官のトムに助けを求め、二人は友情を築いていく。

▼公式サイト
https://sonic-movie.jp/

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