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2012年4月20日更新

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透明感のある笑顔が印象的な岡本あずさ。初主演映画となる『センチメンタルヤスコ』ではこれまでのイメージと180度違う影のある役柄に挑戦。女優として新たな一歩となる作品になった。

暗闇の中で光る月のような存在のヤスコに惹かれました

── 『ケータイ刑事 THE MOVIE3 モーニング娘。救出大作戦!~パンドラの箱の秘密』で映画デビューを果たし、大政絢、岡本杏里とのトリプル主演。初の単独主演となる今作品はどんな思いで臨んだのだろうか。

「監督との面接の前から台本を読ませていただいていたので、“ハタヤスコ(黒澤東花)”に決まったときは、自分にできるのかなという不安や戸惑いがありました。やはり、私にはまだ早いのでは?という気持ちがあり、プレッシャーも感じました。でも、決まったからには絶対にいい作品にしたいという気持ちが徐々に強くわいてきました。難しい役どころを演じるのはやりがいがありますし、身の引き締まる思いでした」

── 暗い過去があり、心に闇を抱えているヤスコ。彼女をとりまく7人の男性から語られる様子は異なるものだった。ヤスコを演じた岡本あずさも「何を考えているのかなと不思議でした」と語る。

「台本を読んだ第一印象は“不思議な女の子”でした。自分とは境遇がまるで違うし、何を考えているのか理解できなくて。台本を読み込み、リハーサルを重ねていくうちに太陽のように常に明るい存在ではないけれど、闇の中で光る月のようなヤスコに惹かれていきました。彼女の周りにいた男性7人が、ヤスコの寂しさを受け止め、心の隙間を埋めてあげたいと思ったのではないかと。」

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── 幼いころに両親を亡くしたヤスコの気持ちに少しでも近づきたいと、撮影中は両親との連絡を絶ったこともあったという。

「最初はわからなかったヤスコの気持ちも、台本を繰り返し読み込んでいくうちにわかってきた気がしました。特に両親を思う気持ちに共感できました。でも、その感情を表現するには難しくて、両親と距離をおいてみようかなとしばらく連絡せずにいたんです。役作りは難しい面も多く、自分の考えを台本に書き込んでみたものの監督からは『考えるのではなく、感じてお芝居をして頭で考えるより、相手の役者さんの目をちゃんと見れば伝わるし、伝わってくるから』って。このことを常に心がけてお芝居をしました」

── 明るいイメージがある岡本だが、意外にもキャバクラでの明るいシーンが難しかったというから驚き。

「シリアスなシーンよりも心から弾けるのが難しくて。リハーサルでも何度も繰り返し挑戦したし、家でも大声で笑う練習もしたんですよ(笑)。でも、明るく見えるキャバクラでのヤスコも実は自分の気持ちを隠して明るく振舞っていたんですよね。私は落ち込むことがあるとわりと弱音をはいてしまうほうなので、ヤスコの強さは見習いたいなと思いました」

── 首を絞められるシーンなど、撮影は大変なことも多かったよう。

「もう全力でやるしかないなと思いました。首を絞められるシーンでは、相手の役者さんが軽くやってくれているのに、自分の手で絞めすぎたのか、本当に苦しくなって過呼吸になってしまいました。本番ではなかなかカットがかからなかったため、実際に本気で苦しんでいる様子がスクリーンでも見られると思います(苦笑)」

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── あの迫力は“本気”だったからこそというわけですね。今作品ではほかにも今までにない大人の女性としての顔を見ることができる。しかし、素顔はカラオケが好きな19歳の女の子。

「サックスやピアノを習っていたので音楽が大好きなんです。休みの日は楽器に触れたり、カラオケに行ったり音楽三昧! 撮影現場でも、その時の気分に合わせて音楽を聴いています。オンとオフでもあまり違いはなくて、現場でも素のままでいるのでヤスコみたいにその時々で違う顔ってことはないかもしれません。撮影に入る前は気合を入れるためにフリスクを食べるのが習慣になっているかも。口の中がスッとして気分もリフレッシュできるので、常に2種類くらいは持ち歩いているんです」

── ヤスコだけでなく、彼女をとりまく人々もそれぞれが不安や孤独を感じ、誰かに愛されたいと願っている姿が印象に残る作品だ。「それぞれのヤスコへの愛情表現も見どころ」という岡本。

「誰にでも寂しいとか孤独を感じる瞬間があると思います。ヤスコは幼いころに別れた両親のことを思いながらもそれを表に出せずにいて、それでもトラウマを乗り越えようとしていました。そんなシーンが何度も出てくるのでそこに注目して観てほしいと思います。そして、ヤスコをとりまく7人の男性のヤスコを思う気持ち、愛情表現の仕方に個性があるのでそこも魅力的なシーンになっていると思います。ラストは見た人それぞれが違うとらえ方をするかもしれないけれど、“生きたい!”と強く願うヤスコの気持ちを感じ取っていただけたら嬉しいです」

Writing:岩淵美樹 (C)2012beachwalkers

INFORMATION

MOVIE

「センチメンタルヤスコ」

4月21日(土)よりユーロスペースほか全国順次公開

堀江慶監督が主宰する劇団・CORNFLAKESの旗揚げ公演となった『センチメンタルヤスコ』を映画化。
何者かによって首を絞められ、意識不明の重体となり病院に搬送された黒澤東花(岡本あずさ)。職業はキャバクラ嬢、仕事名は<ハタヤスコ>だった。刑事の呼び出しで集められた自称・ヤスコの恋人という7人の男たちが語る「ヤスコ」とは? それぞれが抱える不安や孤独が浮きぼりになり……。


▼公式サイト
http://yasuko.asia/main/

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