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仲野太賀 主演映画「生きちゃった」ワールドプレミアトークイベント!

仲野太賀主演映画「生きちゃった」のワールドプレミアトークイベントが、9/12(土)国立映画アーカイブにて行われた。

同作は、幼馴染みの山田厚久(仲野太賀)と奈津美(大島優子さん)、そして武田(若葉竜也さん)の三人の幼馴染の物語。いつも一緒に青春を過ごしていた3人。30歳になった現在、厚久と奈津美は結婚しており、5歳の娘がいる。平凡だがそれなりの生活を送っていたある日…。厚久が奈津美の浮気を知ってしまう。あまりにも突然のことで、厚久は怒ることもできなければ悲しむこともできない。感情に蓋をすることしかできなかった。その日を境に厚久と奈津美、武田の関係は歪んでいき、物語は衝撃的な展開へと向かっていく…。

今回のイベントは、第42回ぴあフィルムフェスティバルのワールドプレミア上映後に行われ、ステージに登壇した仲野は「今日は観に来てくださって、本当にありがとうございます。今日を迎えることが出来てとても嬉しく思っております。時間のある限りたくさんお話ししたいと思っておりますので、よろしくお願い致します。」と挨拶。

今作でメガホンをとった石井祐也監督から、クランクイン前に仲野が「この映画は僕の代表作になる」と話していたことについて触れられると、「公然と言うのは恥ずかしさもありますが、自分の人生において10代の時に出会った石井監督の存在ってものすごく大きくて、それは1人の男としても大きな影響を受けていますし、俳優としても色々な気付きを与えてくれた監督だと思っています。今回のお話を頂いた時、役者として色々と思う中で芸名を変えてみたり節目のタイミングだったので、人生のものすごく大きな転換点になるという思いがありました。その上で脚本を読ませてもらった時に、これほど脚本を書いた人の温度が伝わる台詞の数々というのは、これまでたくさんの脚本を読んできましたが、その中でもものすごい熱量を感じました。普段石井監督が感じていることや表現したいということが、あらゆるしがらみや忖度を無しにして、この脚本に情熱を注いでいるというのが読めばすぐにわかったので、今まで僕が映画に対して抱いていた憧れや、映画だからこそ表現できるという期待がそこに宿っている気がしていて、それを望んできた自分がこれを前にして“はずす”というのが考えられなかったというか、これで駄目だったら僕が一俳優として望んでいることやこだわりみたいなものが揺らいでしまうような、そういうオファーだったなと思っています。その上で若葉竜也さんとご一緒するというのは、違った角度で感慨深いものがたくさんあって。なので、クランクイン前から自分の中で代表作になると確信していました。」と明かした。

MCから作品に入る時のコツやスイッチの入れ方を問われると、「10人いたら10人違うことを言うと思うんです。“これだ”という定義は無いですし、ましてや日本は海外みたいにメソッドをもとに演技を構築している俳優さんって少ないと思うんです。だから、それぞれの人生を役に投影したり投影しなかったりして演じていると思います。僕自身としては、普段心がたくさん動いているかと自分の中で問うてみると、心が動いていない日々を過ごしていたり、何も感じなくなってしまっていったり、機能すべきものが機能していないことだって確かにあるなとは思っていて、でもいざお芝居をして、1つの物語の中で役を生きてみるということをやってみると、普段の日常より気持ちを表現できたり喜怒哀楽を表現できたりということはあると思います。それはもしかしたら自分の実人生よりも豊かだったりすることはあるなと思っています。人それぞれだと思います。」と話した。

役を通して感じたことを聞かれると、「“大事なことを言葉にしない、できない”そういう状況というか気持ちって現代社会に生きている人にも共感できる部分があるんじゃないかと思っていて、本当のことを言ってはいけない風潮、言いづらい空気、閉塞感、息詰まりというのは漠然と漂っている気もするし、SNSなどで色々な言葉が軽くなっていく一方で、色々な言葉をのんでいるようなことってたくさんある気がして、そういう意味では厚久という役は共感性のある役なのかなと思っていて、1つの象徴として描いているんじゃないかなと思っています。この映画を通して、厚久の人生を通して、大切なことは言わなきゃいけないということを改めて感じてもらえたらと思います。」と語った。

最後に、「今日はお集まりいただきまして、ありがとうございました。こういう時代ですし、暗いことが続いていく中で、日常を忘れるようなエンタメ作品というのも1つ映画の力だと思っています。ですが、一方で自分たちが生きている社会だったり生きている実感というものをもう1回感じさせてくれるような、そういうものも映画の側面だと思っていて、この映画は今の時代において、とても悲しいことが連続で起きるような壮絶な映画にはなっていますが、観てくだされば、生きることの力強さを感じてもらえるんじゃないかなと思っております。たくさんの方にこの映画が届けばいいなと思っています。」とメッセージを送った。

映画「生きちゃった」は、10/3(土)より、ユーロスペースにて公開。
ぜひご期待ください。
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