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柊木陽太

【柊木陽太インタビュー】映画『怪物』星川依里役で出演中!

映画『怪物』が、202362()全国公開。本作は『万引き家族』などの是枝裕和が監督を務め、脚本を『花束みたいな恋をした』などの坂元裕二、音楽を坂本龍一が担当したヒューマンドラマ。

今作に星川依里役で出演する柊木陽太にインタビュー。撮影時のエピソードや今後挑戦してみたいことなどを聞いた。

 

■この世界に入ったきっかけを教えてください。

ドラマ「花のち晴れ〜花男 Next Season〜」での中川大志さんを見て、自分もお芝居をしてみたいなと思いました。俳優デビュー作の「ボクの殺意が恋をした」で中川さんと共演できてすごく嬉しかったです。

 

■自分の性格を一言で言うと…。

おしゃべりでポジティブだと思います。オーディションは緊張することもありますが、普段はあまり緊張しないタイプです。

 

■今、一番幸せな時間はどんなときですか?

植物を育てているのですが、お世話をしているときに幸せを感じます。小学校2年生のときに学校でミニトマトを育てて、それがきっかけで植物を好きになりました。一昨年の冬くらいから観葉植物を育てていて、今は家に10個以上あります。

 

 

■目標としている人はいらっしゃいますか?

ドラマ「最愛」で共演した光石研さんです。幅広い役を演じられていて憧れています。

 

■これから演じてみたい役はありますか?

歴史が好きなので、大河ドラマや時代劇に挑戦してみたいです。

 

■プライベートで挑戦してみたいことはありますか?

登山です。『怪物』撮影のオフの日に登山をして、登り終わったときに気持ちが良くて楽しかったので、また登ってみたいなと思っています。百名山を制覇したいなと思っています。

 

 

■『怪物』はオーディションで出演が決まったと聞きましたが、決まったときの感想を教えてください!

すごく嬉しかったです。でもお母さんが決まったと教えてくれるとき、サプライズでクラッカーを鳴らしてくれたのですが、それにビックリして嬉しい気持ちより驚いた気持ちのほうが印象に残っています(笑)。

 

■自身が演じた星川依里の役作りで何か準備はされましたか?また是枝監督からどう演じてほしいという話がありましたか?

普段からそうなんですが、台本を何度もしっかり読むようにしています。あとは現場の空気に入って演じるようにしているので、今回も特別な役作りはしていないです。監督から顔合わせのときに、依里の性格についての話はありましたが、撮影中は自由に演じてほしいと言われたので、台本を読んで僕が考えて演じて、それを見て監督から“もうちょっとここをこうしたらどうかな”と演出していただきました。

 

■是枝裕和監督と他の監督の演出の違いなどはありましたか?

是枝監督は、他の現場の監督とは違うと感じるところもありました。例えば、他の監督なら「ここをこうしてね」「これはどうですか」と提案されることが多いですが、是枝監督はまずは役者に考えてもらうということが多かったです。あと顔合わせのときに普通は台本の読み合わせがあるのですが、今回は現場に慣れるように最初にスタッフさんや(湊役の)黒川くんと遊ぶ時間を作ってくれました。

 

■難しいシーンが多かったと思いますが、特に大変だったシーンはどこですか?

最後の方に自然の中で演じるシーンがあるのですが、僕は虫が苦手なので大変でした。楽しかったですが、雨の中でのお芝居は体力的に大変でした。

 

■長野県諏訪市での撮影でしたが、印象に残っていることはありますか?

諏訪の方がすごく優しくて、景色も綺麗だったので、もう1回諏訪に行きたいなと思いました。アイスクリームが美味しかったです。

 

 

■完成した作品を観た感想を教えてください。

まず驚いたのが、演じていたときに思っていた自分と、映っている自分は全く違っていて、こういう表情をしていたんだと発見がありました。あとは、撮影から時間が経っていたので忘れている部分もあったのですが、諏訪でのことを一気に思い出しました。また遊びに行きたいなと思いました。

 

■『怪物』が「カンヌ映画祭コンペティション部門」にノミネートされ、レッドカーペットを歩く予定ですが、いかがですか?(5月取材時点)

すごく楽しみです。今はまだ緊張していないのですが、先日の映画の舞台挨拶のときも直前に緊張したので、今回も緊張するかもしれないですが楽しみです。カンヌでは美味しいものを食べられたらいいなと思います。

 

■『怪物』の撮影を経て、成長した部分はありますか?

自分で想像を膨らませながら自由にお芝居する面白さを監督から教わり、今までにはなかった成長した部分かなと思います。きっと監督から学んだことは、これからの自分にとってすごく重要になるんだろうなと思います。

 

■作品の見どころを教えてください。

個人的には一番最後のシーンが好きなので、そこを観てもらえたらいいなと思います。

 

■最後にインタビューをご覧の皆さんへメッセージをお願いします!

これからも一生懸命頑張りますので、応援よろしくお願いします。

 

 

 

<作品情報>

『怪物』202362日(金)全国公開

『万引き家族』でカンヌ国際映画祭最高賞パルム・ドールに輝いた是枝裕和監督が、「今一番リスペクトしている」と語る脚本家の坂元裕二と初タッグ。坂元は『花束みたいな恋をした』やTVドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」などで圧倒的な人気を博す、新作が待ち望まれる脚本家だ。また音楽は、『ラストエンペラー』や、『レヴェナント:蘇えりし者』など、海外でも第一線で活躍した坂本龍一。映画史上、最も心を躍らせ揺さぶる奇跡のコラボレーションが実現した。

出演は、安藤サクラ、永山瑛太、田中裕子ら変幻自在な演技で観る者を圧倒する実力派と、二人の少年を瑞々しく演じる黒川想矢と柊木陽太。その他、高畑充希、角田晃広、中村獅童など多彩な豪華キャストが集結する。

いったい「怪物」とは何か。登場人物それぞれの視線を通した「怪物」探しの果てに、私たちは何を見るのか。その結末に心揺さぶられる、圧巻のヒューマンドラマ。

(敬称略)

 

<ストーリー>

大きな湖のある郊外の町。

息子を愛するシングルマザー、生徒思いの学校教師、そして無邪気な子供たち。それは、よくある子供同士のケンカに見えた。

しかし、彼らの食い違う主張は次第に社会やメディアを巻き込み、大事になっていく。

そしてある嵐の朝、子供たちは忽然と姿を消した―。

 

<プロフィール>

柊木陽太(ヒイラギヒナタ)

2011年910日、京都府出身。

幼少期からキッズモデルとして活動し、2021ytv/NTV「ボクの殺意が恋をした」で俳優デビュー。その後、TBS「最愛」、CX「ミステリと言う勿れ」と3クール連続でドラマ出演を果たすとともに、NHK連続ドラマ小説「カムカムエヴリバディ」にも出演し話題に。その他にも、NHK「拾われた男」、CXPICU 小児集中治療室」、NHK「岸辺露伴は動かない」など話題作に多数出演。