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林遣都 M&Oplays プロデュース倉持裕新作公演『帰れない男~慰留と斡旋の攻防~』主演決定!

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林遣都が、来年 4 月 本多劇場にて上演の舞台、M&Oplays プロデュース倉持裕新作公演『帰れない男~慰留と斡旋の攻防~』で主演を務めることが発表された。

 

本作は、ある出来事をきっかけに、不思議な屋敷に誘い込まれた主人公がその屋敷の主人と若妻に翻弄され、もてなしを受けるうちに、本来の自分を見失ってゆく様を描くサスペンスとして企画された倉持裕の新作。

 

出演にあたって林は、「僕は M&Oplays さんプロデュースの『家族の基礎』という作品で初めて舞台に立たせていただきました。刺激に満ちた稽古場での日々、本番の緊張感、必死に喰らいつき沢山の喜びと感動を味わえたことを今でも鮮明に覚えています。僕が演劇に惹かれていったのは倉持さんが演出の初舞台がとにかく楽しかったからであることは間違いありません。あれから 7 年が経ち、倉持さんの新作にこういった形で参加できることを大変嬉しく思います。タイトル、もう面白いですよね。 珠玉の台詞、心躍る脚本、心待ちにしています。嬉しいです。楽しみです。皆様もお楽しみに」とコメントを寄せた。

 

『帰れない男~慰留と斡旋の攻防~』は、2024413日(土)~56日(月)本多劇場にて上演。(ほか、名古屋、島根、富山、大阪、仙台公演あり)

ぜひご期待ください。

 

 

【ストーリー】

思い返すと、その屋敷は確かに立派な門構えではあったが、迷子になるほど中が広大だったとは、男は思いもしなかった。

男は、気まぐれに親切にした若い女に招かれそこへ来た。最初、女はこの屋敷の女中かと思っていたら、実は主人の女房だった。年の

離れた亭主を持つと、若くともこんなアンバランスなムードを身にまとうようになるのかと、男は勝手に納得する。

屋敷の中は薄暗い上、廊下も恐ろしく長く、部屋の数も分からなかった。

数日経って、友人が連れ戻しに来たが、男は「帰ろうにも出口にたどり着けないんだ」などと困った顔をする。

中庭を挟んだ向かいの広間で、夜ごと催される誰かの宴。その幻想的に揺らめく人影をぼんやり眺める女に、男は次第に惹かれて

いく。男を躊躇させるのは、留守がちで、まるで自分の妻を斡旋するかのような、主人の謎の振る舞い。

引き留めるわけではないが、時折、何やら共謀をほのめかすような女と、その主人との間で、男は次第に正気を失っていく……。