【山本あさひインタビュー】子どもミュージカル『不思議の国のアリス』に主人公・アリス役(Wキャスト)として出演!

数多くの時代劇の舞台作品をプロデュースしてきた株式会社K’sLinkがルイス・キャロルの名作「不思議の国のアリス」の世界観を子どもたちと一緒にミュージカルの空間として描く子どもミュージカル『不思議の国のアリス』。本作で主人公のアリスを演じる山本あさひに、役作りや今後演じてみたい役などについて聞いた。
■この世界に入ったきっかけを教えてください!
小さい頃からダンスが好きで、ダンススクールに友達と一緒に通っていたのですが、友達が辞めてしまってお母さんがYTJ(ユースシアタージャパン)という習い事を進めてくれて入会したんです。小学校1年生と2年生は英語歌唱を中心にやっていて、3年生からは舞台に出演したんですけど、初めて舞台に立ったときに、お客さんの「来て良かったね」という言葉を聞いてすごく嬉しくて、舞台の仕事をしたいなと思いました。
■自分の性格を一言で言うと…。
“ポジティブ”です。どんなことも前向きに捉えて“上手くいく”って信じる気持ちが強くて、上手くいくように周りの人も巻き込んでいくのが私の性格かなと思います。落ち込むこともあってすぐに立ち直るのが難しいんですけど、自分が嫌だったことや相手がされて嫌だろうなと思うことをしないようにして、自分が悪かったときはすぐに謝まって自分から解決するように心がけています。
■誰にも負けない特技はありますか?
クレヨンしんちゃんのものまねが得意です。家族でものまね大会をしたときにやってみたらけっこう上手にできて、お母さんに「特技にしたら?」と言われて特技にしています。『不思議の国のアリス』のオーディションのときも「特技ありますか?」と言われてクレヨンしんちゃんのモノマネをしたんですけど、密かに受かったきっかけになったのではと思っています(笑)。

■今、一番幸せな時間はどんなときですか?
私は5人家族なのですが、5人揃って話をしながらご飯を食べているときが一番幸せだなと思います。私はオムライスが好きなのですが、オムライスを作るのはお母さんが得意で、卵を巻くのはお父さんが上手なので、それぞれ得意なことを担当して作っています。完成したオムライスに弟がケチャップで字を書いて失敗したり(笑)、そういう時間は幸せだなと思います。
■今後演じてみたい役や挑戦してみたい仕事はありますか?
この舞台のこのキャラクターというのは特別ないですが、今までのミュージカルで演じてきた役は自分の性格と重なる役をたくさんやってきたので、“お嬢様キャラ”とか“暴君の女王様”などやったことのない役にも挑戦してみたいです。
■子どもミュージカル『不思議の国のアリス』への出演が決まったときはいかがでしたか?
お母さんからの連絡で合格を知ったのですが、すごく嬉しくて「やったー!!」って喜びました。もちろん受かると心の中では信じていましたが、実際に受かると気持ちが違うんだな思いました。歌やダンスを頑張ってきたので自分を信じて良かったし、お母さんもアドバイスをくれたりしたので周りの人にも感謝しています。
■今回初主演ですが、今までの作品とは気持ちが違いますか?
セリフの量や歌うシーンが今までより倍くらいの量なので、主役ってこんなに大変なんだと思いました。セリフを覚えるときは何となく全体を読んでいって「こんなシーンなんだな」と理解できたら、今度はセリフを1つずつ覚えていって、それが覚えられたら次のシーンに進むという感じで覚えています。自分のセリフは早めに覚えられたんですけど、主役だからこそ他の役のシーンのセリフもちゃんと覚えたいという気持ちもあって、しっかり台本を覚えるようにしています。

■小学生のキャストが多いと思いますが、稽古現場はいかがですか?
前に舞台に出演したときは同じ年くらいのキャストが多かったんですが、今回はキャストの年齢の幅も広くて、私より年下のキャストも多いので甘えられることも多くて、座ってセリフを読んでいるときに足の上に乗ってきたり、途中で喋っちゃたり、振りを覚えないときもあったりするんですけど、“一緒に頑張っていこう”という気持ちで「みんなで良い作品を作り上げよう」と言うとみんな前向きに頑張ってくれて、新しいお芝居がどんどん生まれてくるのですごいなと思います。
■アリスを演じる上で一番大切にしていることは何ですか?
Wキャストの(後藤)“心花アリス”と“あさひアリス”はアリスって共通のキャラクター設定はあるんですけど全く違うものができると思っています。私のアリスはちょっとドジでお客さんに面白いなって思ってもらえる要素を出していきたいです。ダンスや歌を活かすためには上手に演じることより、歌や芝居にどういうアリスの良さを詰め込むのかが大事だと思っているので、「アリスだったらどうするかな」と考えながら演じていきたいです。アリスは好奇心旺盛で天真爛漫な少女なので、『不思議の国のアリス』の映画などを何回も見て、アリスの仕草や癖を追求しています。
■最後に子どもミュージカル『不思議の国のアリス』で注目してほしいところを教えてください!
アリスはすごく素直なところもあればけっこうドジなところもあるので、アリスの歩き方や仕草を試行錯誤していろいろ考えなら役作りしています。ストーリーが進む中で優柔不断だったアリスが自分の意思をちゃんと持って成長する姿が見えてくると思うのでそこを注目して観てほしいです。

<作品紹介>
株式会社K’sLink主催 第10回公演 子どもミュージカル『不思議の国のアリス』
原作:ルイス・キャロル「Alice’s Adventures in Wonderland(不思議の国のアリス)」
日時:2025年8月28日(金)〜31日(日)全6回公演
会場:築地本願寺ブディストホール
<あらすじ>
ある昼下がり、アリスが土手で遊んでいるとチョッキを着た白うさぎが時計を取り出しながら急ぎ足に通り過ぎ、生け垣の下の穴にぴょんと飛び込みました。アリスも続いて飛び込むと、そこは・・白うさぎ、チェシャ猫、イモムシ、帽子屋、ハートの女王など、一癖も二癖もあるキャラクターたちが繰り広げる夢と幻想の国。アリスの中にある世界とはかけ離れた国、会話もマナーも通じない、困惑するアリスはその世界のことわりを学んでいく。
<プロフィール>
山本あさひ(ヤマモトアサヒ)
2012年5月9日、東京都出身
ミュージカル『魔女たちの羅針盤』『Joseph and The Amazing Technicolor Dreamcoat』『Word Play』出演。
映画『BATTLE KING!! Map of The Mind -終奏-』『時には懺悔を』、ドミノ・ピザCM、イベント『永野芽郁「非公開」in 日本武道館』(声出演)等。
舞台は本作の『不思議の国のアリス』が初主演となる。