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さくらしめじが今年で7回目となる結成記念ライブのテーマは“リモート”。

朝の連続テレビ小説「おかえりモネ」に出演中の髙田彪我(たかだ・ひょうが)と小説家としての活動も行う田中雅功(たなか・がく)によるともに19歳のフォークデュオ、さくらしめじが6月14日(月)に東京・渋谷duo MUSIC EXCHANGEで無観客の有料配信ライブ「さくらしめじ結成記念配信ライブ『しめたん』7周年!~今夜19:30にリモートで〜」を行った。

『しめたん』とは、さくらしめじの結成記念日である6月14日に毎年行っている恒例のライブ。昨年は6周年に合わせた“6つの心”をテーマに、雅功が原案を手掛けた絵本「さがしもの、ひとつ」を基にした紙芝居とライブが交互に進行する音楽劇のようなライブとなっていたが、今年はサブタイトルにある“リモート”をテーマに、いつもとは異なるユニークなパフォーマンスも披露し、7歳の誕生日を祝うために画面の前に集合したきのこりあん(ファンの総称)を驚かせた。

定刻を迎えて画面が切り替わると、二人はステージではなく、客席フロアに設置された部屋のようなセットに姿を見せた。二人はラグが敷かれたそれぞれの部屋でリラックスした雰囲気で受話器を手にし、離れている誰かと話をしている。雅功が「もしもし、元気? 今日でようやく7周年ですよ。君がここまで応援してくれたからですよ。ありがとう」と感謝の気持ちを伝え、「じゃあさ、今日は7周年を記念して」とまで語ったところで、別の部屋にいる彪我も「7回目の誕生日ということで」と話し、二人で同時に「歌うね」と声を重ね、受話器を床にそっと置いたままで、泉里香主演のドラマ「高嶺のハナさん」の主題歌に起用された「ストーリーズ」をアコースティックギターの弾き語りで歌い始めた。「ポケットからキュンです」で知られるシンガーソングライターのひらめ提供の女性視点のピュアなラブソングに続き、初恋にも失恋にも捉えられる「きみでした」で伝えたいけど伝えられない思いを切々と歌い上げたあと、場面はゆっくりと現実とは異なる空想の世界——“ここではない、どこか”へと突入した。

中学卒業時に制作された「ゆめがさめたら」からは“もしもさくらしめじが〇〇だったら……”という、パラレルワールドのような仮定の世界が展開された。まず、「ゆめがさめたら」では、事前収録された夜の公園での路上ライブ映像が流されたが、そこに映っていたのは、銀縁メガネをかけたノリノリの彪我と自信なさげで無理やり連れてこられたような雅功によるストリートミュージシャン“桜占地”であった。普段とは真逆と言える表情で楽しませた二人は、さらに一転。2018年の4周年記念ライブで歌ったことが好評で音源化もされたAAAのカバー曲「恋音を雨空」では、スターダスト所属のイーチと矢嶋由菜を加えた4人組の男女混成グループとなり、ハットやシルバーアクセを身につけ、ダメージデニムを履くなどした二人は、メインステージでイーチと矢嶋と見つめ合いながら大人の恋愛ソングを熱唱。そして、「でぃすとーしょん」では、ワンマイク&ワンギターのロックユニットに変身。雅功はエレキギターをかき鳴らし、彪我が激しいシャウトを繰り出したかと思いきや、「てぃーけーじー」では、子供番組の歌のおにいさんとなって、8人のキッズダンサーと一緒に明るく踊り、満面の笑顔と元気を届け、視聴者の脳裏に多くの?を浮かべさせながら情緒を激しく揺さぶったジェットコースターのようなパートは終了した。

ここで、場面がそれぞれの部屋へと戻り、雅功が受話器を手にして「もしもーし」と呼びかけると、電話越しの相手が寝落ちしてしまっていたことが判明。「今、寝てたでしょ。もしかして夢でも見てた? じゃあ、続きをやろうか」と語りかけ、二人は「かぜいろのめろでぃー」「合言葉」と、きのこりあんに向けたエールソングを連発。そして、雅功が「電話してくれてありがとね。めっちゃ嬉しかった。今日は7周年を一緒に迎えることができたけど、これから先もどんな形になっても一緒にお祝いしようね」と話し、彪我が「今日は最後までありがとう。ほんとにあっという間だったね。7周年。この時間は何にも変えられない大切なものだから、これからもずっと大切にしていきたいと思うよ」と語り、最後の曲として、7年前のストリートライブ時代からのレパートリーで、2015年に両A面仕様でリリースされた1stシングル「きのうのゆめ」をパフォーマンス。夢の中でしか本音を語れない悩みや葛藤を力強く歌いあげ、夢の外へと飛び出すようにアコギをかき鳴らした後、彪我は「本当に幸せな気持ちでいっぱいです」と感謝の気持ちを述べ、雅功は「次は7月18日に会おうね」と再会の約束を交わし、「じゃあ、またね。バイバイ」と受話器を置いて、7回目の誕生日を締めくくった。

アンコールではこの日のテーマを解説。彪我によると「リモートで僕たちと電話していたのは、そこのあなたです。そして、不可解な時間は夢の中ですね」とのこと。さらに、それぞれの部屋のセットには私物も持ち込まれていたことも明かしたあと、雅功が「また来年の8周年もお祝いできたらいいな。そのためには皆さんの応援が必要です。皆さんと一緒に、いろんなところに寄り道しながら、一歩ずつ前に進んでいきましょう」と語り、「みちくさこうしんきょく」では画面の向こうのきのこりあんに加えて、会場にいるスタッフを巻き込んでの大合唱となった。最後に雅功は「まだまだ夢を見せていきたいと思います」という意気込みを語ってステージを後にすると、終演後には8年目に向けた新しいアーティスト写真が公開された。

なお、本公演は6月21日(月)21:00まで視聴チケット購入可能で、6月21日(月)23:59までアーカイブ視聴ができる。また、さくらしめじは、7月18日(日)にZepp Diver Cityにてワンマンライブ「さくらしめじのゼップでロッ菌! 2021 in Zepp Diver City」を開催する。


【setlist】
M1.ストーリーズ(feat.ひらめ)
M2.きみでした
M3.ゆめがさめたら
M4.恋音を雨空(AAAカバー)
M5.でぃすとーしょん
M6.てぃーけーじー
M7.かぜいろのめろでぃー
M8合言葉
M9.きのうのゆめ

EN1.みちくさこうしんきょく
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さくらしめじが約2年ぶりに中野サンプラザ公演を開催!

新世代フォークデュオのさくらしめじが、“幸せの日”に認定されている4月4日(日)に東京・中野サンプラザにてワンマンライブ『春しめじのお花し』を行った。

さくらしめじが中野サンプラザでライブをするのは、2018年12月のクリスマスライブ以来、約2年ぶり2度目。この日は昼夜2公演で、「おふたり編」と題した昼公演は二人の弾き語り、夜公演の「おなかま編」はバンド編成と演奏スタイルは違えども、本編のセットリストは共通。「春のお花し(おはなし)」というタイトルからもわかるように、雅功による脚本を元にした、さくらしめじ史上初めてとなる本格的な演劇を取り入れた新感覚エンタメライブで、ギターデュオとして、個人として、二人の新たな可能性と各楽曲のさらなる広がりを感じさせてくれるものとなった。

冒頭はいきなり二人のナレーションとお芝居から始まった。舞台は滑り台やブランコ、ベンチや花壇を備えた、大きな木のある公園。雅功がおじいちゃんから聞いたという“幸せな花を咲かせるきのこ”の存在を彪我に教えると、彪我はステージの中央で大きく手を広げ、「幸せになりたーい!」と絶叫。そんな彪我に対して雅功が「じゃあ、一緒に育ててみようよ」と誘い、二人できのこに向かって、「今までで一番幸せだった時のこと」を思い出しながら、幸せパワーを念のように送るが、キノコはなんの反応も見せない。そこで、二人は突然、大勢の観客に見られていることに気づき、「僕たちと一緒に、このきのこを育ててくれませんか?」と投げかけると、場内からは温かい拍手が沸き起こった。しかし、観客の力を借りてもきのこは花を咲かせない。ここで諦めかけた雅功が、彪我に「今までで一番幸せなこと、何を思い出した?」と問いかけると、彪我は「僕はね、二人で一緒に歌ってる時のことを思い出してたよ」と返答。雅功は「僕も全く同じことを考えてた。やっぱり歌ってる時が一番楽しいよな。そうだ、今から一緒に歌いませんか?」と客席に語りかけたのを合図に、初のヘッドセットによるライブはスタートした。

今年3月にリリースした2ndミニアルバム『ボタン』には、リバイバル企画と題したセルフカバー曲が収録されていた。過去の楽曲の歌詞を改めて見つめ直し、多層的な捉え方を提示した二人だが、その姿勢はこの日のライブも同様だった。本来は妄想ラブソングである1曲目の「えそらごと」だが、『春しめじのお花し』においては、これからハラハラドキドキするようなストーリーが待っていることを伝える、公演を舞台にした音楽劇の華やかなオープニングナンバーのように聴こえた。続く、「Bun! Bun!BuuuN!」で観客と一緒に笑顔でタオルを振り回して、会場の熱気を一気に上昇させると、きのこが音を鳴らして反応。彪我は「幸せだなという思いが歌に乗ってきのこに伝わったのかもしれない。もっと歌えば、もっと幸せが届いて、成長して花が咲く」と確信。雅功は「みんなでもっともっと幸せという気持ちをこのきのこに送りましょう」と語りかけて第二幕へ。

変化を恐れず、自分を信じて前に進もうという決意を込めた「風とあるがままに今を歩こう」。「ポケットからキュンです」が大ヒットした同世代のシンガーソングライター・ひらめさんと共作した、明日の希望を込めた女性目線のラブソング「ストーリーズ」。そして、何度でも起き上がるだるまに自身を重ね、今よりちょっとだけ素敵になろうと誓った「だるまさんがころんだ」と、過去を振り返りつつ、現在にしっかりと足を着け、少し先の未来に目を向けた3曲をきのこに向かって歌い上げたが、きのこは先ほどより反応が薄く、二人の間には次第に険悪なムードが漂っていく。

「そもそも幸せってなんだろうね。幸せの定義から考えていく必要があるんじゃない?」という雅功の問いかけから始まった第三幕では、二人が言い争いをはじめてしまう。「いつも人任せだし、話を聞いてない」という雅功に対し、彪我は「雅功が勝手に突っ走ってるだけだろ」と言い返すと、雅功は「ふざけんな。顔も見たくねーよ。お前となんか歌うか!」と声を荒げて激昂。胸ぐらを掴み、殴り合う寸前にまでいってしまった二人は、彪我作のミクスチャーロック「たけのこミサイル」で歌とラップ、そして、エレキギターに怒りや苛立ちをぶつけ、演奏中も睨み合ったままで、「お前、まじふざけんなよ!」「お前となんか歌うか!」と罵り合う始末。「一生、一人で歌ってろ!」「ああ、そうするよ」と珍しく背中を向けて離れていく二人。これまでに見せたことのない二人の表情や口調に観客はただただ戸惑うばかり。まるで本当に喧嘩をしているような迫真の演技に気圧されるように、場内はしんと静寂に包まれる中で三幕は終了した。

第四幕は仲直りがテーマ。気まずく沈んだ雰囲気のままの公園で、雅功が「ちょっと言い過ぎたかな。でも、二人の時より、一人の方が気が楽かな。一人の方が伸び伸び歌えるし」とうそぶくと、キノコが不協和音を鳴らす。「どうしようかな? 謝った方がいいと思います?」と観客に尋ねる雅功。しかし、二人ともなかなか素直に謝ることができず、無言の時間が過ぎていく。やがて、彪我が「歌だったら、伝えられるかな」と語り出し、ひとりぼっちの“僕”が“のらねこ”に語りかける「またたび」を歌唱。ステージの端と端で、遠く離れたままで歌う二人は、まるで喧嘩して家を飛び出し、ひとりで彷徨っている猫のようにも見えた。雅功が作詞に加わった大人の失恋ソング「別れた後に僕が思うこと」では、<ボタンの掛け違い>や<ひとりでも大丈夫/二人だから言えたんだ>という歌詞が先ほどの二人の喧嘩を想起させつつ、最後の<ありがとう/ごめんね>というフレーズをきっかけに二人が向き合って暗転。追っかけコーラスやハーモニーが印象的な「My Sunshine」で力強い歌声を重ね、きのこにではなく、お互いに向かって歌うことで、すれ違ってばかりだったふたりは、ついに仲直りを果たした。

すると、先ほどまで緑の葉っぱだった大木が幸せの花を満開に咲かせ、物語はいよいよクライマックスへ。「やっぱり、二人でギターを弾いて、歌ってる時が一番楽しい」と声を合わせる二人。雅功が「会いたくても会えない日々がずっと続いてて。でも、みんな、時間が止まってたわけじゃないと思うんだ。僕たちとみんなの中では、ちゃんと時間が動いていたし、会いてくても会えないっていう時間があったからこそ、僕たちはもっともっと繋がったんだなと思う」と語りかけると、彪我は「それもさ、みんなで笑って会える日がくるってずっと信じていたからこそ、こうやって会えたんだよね」と続け、雅功は「だから、みんなに向かって二人で、今、一番唄いたい歌を思いっきり唄いたい」と叫び、自粛期間中にファンとともにリモートで作り上げた「会いに行こう」を熱唱。1部では雅功のヘッドセットマイクがあまりの熱演のために水没。急遽、マイクを外し、アンプもスピーカーも通さずに弾き語りで歌ったが、2部では幼稚園児や野球少年、サッカー小僧やガーデナーに扮したバンドを従えて、全力で唄いきった。公園の空に紙吹雪が舞う中で、<ごめんじゃなくて/ありがとう>を歌の言葉として伝え、歌詞にある<桜舞う頃に会いにいく>という約束も実現。俳優として朝の連続ドラマ小説「おかえりモネ」に出演する彪我と、小説家デビューを果たした雅功という二人の個性を生かしたキャリア初の音楽劇は終幕を迎えた。

昼公演のアンコールでは、旗揚げゲームを盛り込んだ「しめじ体操」で観客と一緒に明るく元気に歌い踊り、まだ音源化されてない「天つ風」を披露。夜公演では「青春の唄」を音楽への情熱をたっぷり込めてパフォーマンスし、みんなが笑っていますようにという願いを込めた「みちくさこうしんきょく」では、心の中での<ラララ>の大合唱も起きた。最後に「未来を見て歩んでいきたい」とまっすぐに前を見据えて決意を語った二人がステージを後にすると、この日のためだけに作った新曲「お花し」(昼公演は弾き語り/夜公演はバンドアレンジバージョン)がエンディングテーマのように流れ、青春映画を見終わった後のような幸福な余韻を残してくれた。

なお、この日のアンコールでは、7月18日(日)にZepp Diver Cityにてワンマンライブ「さくらしめじのゼップでロッ菌! 2021 in Zepp Diver City」を開催することが発表された。また、この日も披露した「ストーリーズ」は、泉里香主演のドラマ「高嶺のハナさん」の主題歌への起用が決定している。


【setlist】
M1.えそらごと
M2.Bun!Bun!BuuuN!
M3.風とあるがままに今を歩こう
M4.ストーリーズ(feat.ひらめ)
M5.だるまさんがころんだ
M6.たけのこミサイル
M7.またたび
M8.別れた後に僕が思うこと
M9.My Sunshine
M10.会いに行こう

EN1.しめじ体操(おふたり編)/青春の唄(おなかま編)
EN2.天つ風(おふたり編)/みちくさこうしんきょく(おなかま編)
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